アニメ音楽丸かじり(47)
『マクロスF』新譜、『パトレイバー』CD SET-2が発売!
和田 穣
週末に秋葉原へ行っていくつかのCDショップを覗いてみた。各店で大きくフィーチャーされていたのが、11月24日にリリースされた『マクロスfrontier』のクリスマス企画アルバム「cosmic cuune」だ。オリコンのアルバムランキングでもトップ10に顔を出しており、売れ行きも上々の様子。TVシリーズの放映終了からすでに2年以上経つが、相変わらず『マクロスF』のブランド力は健在という印象だ。
内容としては、シェリルとランカの共演による「サイレントでなんかいられない」と、frontier starsによる「Merry Christmas without You」という新録のクリスマスソングが収録されているのがポイント。もちろん楽曲はすべて菅野よう子によるものだ。久しぶりにシェリルとランカの歌声を聴いたが、ランカ役・中島愛の歌唱力がググッと上がっていて驚いた。彼女は現在21歳。デビュー時は18歳だから、大きく成長しても不思議ではない年頃だ。
fripSideが南條愛乃をボーカルに迎えてから初となる、アルバム「infinite synthesis」を12月1日にリリースする。『とある科学の超電磁砲』主題歌の3曲「only my railgun」「LEVEL5-judgelight-」「future gazer」を中心に、「ああっ女神さまっ」第42巻OAD主題歌「everlasting」などを収録した全13曲。初回限定盤には「everlasting」のPV、メイキング映像、ヒストリー映像などを収録したDVDが付属する。
アルバム用の新曲も「only my railgun」と同様に、シンセたっぷり、美旋律たっぷりのキャッチーな楽曲が多い。『超電磁砲』で彼らのファンになった方なら、満足のいく仕上がりだろう。僕もすでに初回盤を予約済み。ちなみに公式サイトでは全収録曲の試聴ができるので、興味のある方はチェックしてみてほしい。
infinite synthesis/fripSide
初回限定盤:GNCA-1271/3,675円/ジェネオン・ユニバーサル
12月1日発売予定
[Amazon]
通常盤:GNCA-1272/3,150円/ジェネオン・ユニバーサル
12月1日発売予定
[Amazon]
『機動警察パトレイバー』のTVシリーズ放映終了、および新OVAシリーズ開始から20周年となる今年、「PATLABOR THE MUSIC SET」と題した3種類のCDセットが相次いで発売される。いずれもCD4枚組の構成で6800円という価格。過去にリリースされていたサントラ盤や、主題歌集をまとめたものだが、川井憲次による新録の音声解説や、今となっては貴重な主題歌のカラオケバージョン、そして未発売BGMなども追加されており、マニア心をくすぐる内容だ。全編デジタルリマスタリングを施し、Blu-spec CD仕様により、音質面でもグレードアップが図られている。
すでに10月27日に第1弾となる「PATLABOR THE MUSIC SET-1」がリリースされており、高田明美描き下ろしBOXを同梱した初回盤は、現在Amazonで品切れ中という人気ぶり。
「SET-1」の構成は、TVシリーズのサントラ「機動警察パトレイバー ON TELEVISION」「PHASE II」「PHASE III」のサントラ3枚と、「テーマ・コレクション Volume.1」「テーマ・コレクション・スペシャル」のミニアルバム2作をCD1枚にまとめた合計4枚。そこに主題歌カラオケと、川井憲次の新録インタビュー音声を追加した内容となっている。
そして11月26日には「PATLABOR THE MUSIC SET-2」が発売された。こちらはTVシリーズのサントラ「PHASE IV」「PHASE V」と「テーマ・コレクション Volume.2」、そして1992年5月に行われたコンサートを収録した「CONCERT TOUR '92 PROJECT TOKYO」の4枚を中心に構成されている。
この「SET-2」からいよいよ未発売BGMが加わっており、TVシリーズから7曲、新OVAからの10曲が収録されている。OVAの方は曲名すらついてない劇伴も多く、なかなかレア度が高い。『パトレイバー』のファン、そして川井憲次のファンなら気になる内容だと思う。各セットの詳細については、バップによる公式サイトでチェックが可能だ。
『機動警察パトレイバー』 PATLABOR TV+NEW OVA 20th ANNIVERSARY PATLABOR THE MUSIC SET-2
VPCG-84906/6,800円/バップ
発売中
[Amazon]
(価格はすべて税込)
(10.11.30)