【アニメスタイル特報部】
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦』
増井壮一監督が語る「おならのこだわり」とは?
4月16日から公開された『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦』は、人気シリーズの劇場版19作目。おなじみ野原しんのすけが「正義のアクションスパイ」にスカウトされ、謎のスパイ少女・レモンと共に危険なミッションに挑む。そこでしんのすけを待ち受けていた驚きの真実とは!? ギャグとアクションと感動が好バランスで盛り込まれたウェルメイドな快作だ。
監督は増井壮一。近年はサテライト制作のTVシリーズ『あにゃまる探偵 キルミンずぅ』の監督を務めたほか、『鋼の錬金術師』『SOUL EATER』などで各話演出(絵コンテ)を務めている。これまで映画『クレしん』シリーズには『伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』『伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!』『嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!』の3本でコンテに参加し、今回の『嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』で初めて監督に就任。これが劇場長編デビュー作となった増井監督に、お話をうかがってきた。
── 今回、増井監督が劇場版『しんちゃん』の監督に抜擢された経緯は?
増井 前に、ムトウユージさんが監督された3本の劇場作品でコンテ担当として呼んでいただきまして。それがあって今回、吉田(有希)プロデューサーから「やってみないか」というお話をいただきました。
── ムトウ監督の作品では、主にどんな場面のコンテを担当されていたんですか。
増井 追いかけっこみたいなところが多かったですね。しんちゃんたちがずーっと逃げ回ったりとか、追いつめられたりとか。あと、ミュージカルみたいな場面もやりました。
── 『歌うケツだけ爆弾』の宝塚シーンとか?
増井 はい、それもやっています。
── でも、TVシリーズの方には参加してないんですよね。
増井 そうなんです(苦笑)。だから、今回の話をいただいた時も、最初はちょっと戸惑いというか、「大丈夫かなあ?」という思いはありました。
── 『しんちゃん』という作品は、以前からお好きだったんですか。
増井 実は、ムトウさんの作品でお仕事させてもらった時、改めて観たという感じだったんです。もちろん本郷(みつる)さんや原(恵一)さんの監督した長編は、TV等で拝見していました。その時は、ただのお客さんとして楽しんでいた感じですね。
── 実際にスタッフとして関わる時に、改めて細部まで観てみた?
増井 そうですね。やっぱり、いざコンテを書くとなると、作品の舞台であるとか人物関係であるとか、そういう部分を飲み込んでいないと書けないですから。そこで初めて調べてみた、という感じでした。
── 今回、『しんちゃん』という有名タイトルの監督に抜擢されて、プレッシャーなどはあったりしたんでしょうか。
増井 すでに3回、劇場版のコンテをやらせていただいて、いくらかは馴染みがあったので、そんなに気負いとかはありませんでしたね。ただ、TVシリーズに参加した事がなかったですし、演出として作業をするのは初めてでしたから、新参者としては不安でした(苦笑)。周りの方はみんな『しんちゃん』という作品を熟知している方ばかりじゃないですか。その暗黙の了解みたいなものが、自分では分からない状態でしたから。周囲の気配を察知しながら、なんとか追いついていたという感じでしたね。
── 別に、冷たくされたりしたわけじゃないですよね?
増井 そんな事は全然ないですよ(笑)。皆さん、明るくて優しい方ばかりでした。ただ、同じ作品に10年、20年と関わってこられたというのは、僕には想像もつかない領域ですから。いろいろ皆さんにお話をうかがったり、相談したりしながら、手探りでやっていた感じですね。
── シナリオは、どういうふうに作られていったんですか。
増井 最初は、チーフプロデューサーの和田(泰)さんと、吉田プロデューサーと、僕と、脚本のこぐれ(京)さんの4人で集まって、食事をしながらアイディア出しをするところから始まりました。そういう打ち合わせを何度も繰り返して、プロットから脚本へ固めていくという流れでした。
── スパイアクションものという題材は、どの段階で決まったんですか。
増井 わりと最初の頃に、僕が言いだしっぺになって決まりました。ポスターにもなってますけど、しんちゃんにスパイっぽいコスプレをさせたら楽しいんじゃないかと思って。僕のイメージとしては、とんねるずが昔やってた「モジモジ君」みたいな(笑)。ああいう格好をしんちゃんがしたら面白いかな、という思いつきですね。
── ゲストキャラクターも、ストーリーと並行して作っていったんですか。
増井 そうですね。いくつかのキャラクターは途中でボツになったり、名前が変わったり、出番がなくなったりしましたけど。ただ、今回の作品のヒロインとして、6〜7歳の少女スパイが登場するというのは、かなり早い段階で想定していました。当時はレモンという名前は確定してませんでしたけど、少女スパイとその両親のキャラクターは、最初からストーリーに出すつもりでいました。
── レモンとその両親の関係を通して、子供に対する親の接し方・育て方について、子供目線からのメッセージみたいなものも盛り込まれていますよね。
増井 ええ。ちびっこにはちびっこなりの主張があるし、それを大声で言いたい時があるよね、というお話にしたかったんです。その部分については最初から、そういう話にするつもりで相談していました。
── シナリオからコンテにする段階で、変わっていった部分はありますか。
増井 結果的に、いろいろ変更はありましたね。スケジュールが押していたものですから、こぐれさんが脚本を書く作業と、絵コンテの作業がほとんど並行して進んでいたんです。脚本を前から後ろへどんどん書き進めていただきながら、コンテも同時に進めていくというやり方をしていたので、たまに前後の辻褄が合わなくなるようなところもあって。
── 具体的にどういうところが?
増井 わりと全体的に、あっちもこっちもという感じですね。脚本でいただいた面白いフックはそのまま使わせてもらって、絵コンテの段階でも、いろいろと思いつきで足し引きさせていただきました。冒頭のシークエンスなんかは、エッセンスはこぐれさんにいただいて、芝居はコンテで決めていったり。中盤、しんのすけとレモンが研究所に潜入するくだりも、コンテの際にアドリブで膨らませたところがあったり。結構、アクションシーンは成り行きでやってるところもありますね(笑)。
── コンテは4人の方の連名(増井壮一、橋本昌和、高橋渉、しぎのあきら)になっていますが、どういった部分を他の方に振ったんですか。
増井 主には、アクションの部分をお願いしました。川での立ち回りとか、終盤の工場での追いかけっことかですね。『レイトン(映画 レイトン教授と永遠の歌姫)』の監督をやった橋本さん、助監督としてついてもらった高橋君には、そのあたりでかなり助けてもらいました。
── 今回の映画を作るにあたって、これまで作られたシリーズのどれかを参考にしたりしましたか? なんとなくの理想型として思い浮かべたりとか。
増井 うーん……特にこれを参考にしたというものはないですけど、今までに自分が観た作品をまんべんなく思い出しながら作ってはいました。わりと初期の作品ですけど、トッペマというキャラクターの出てくる映画があるじゃないですか。
── 『ヘンダーランドの大冒険』ですね。
増井 ええ。自分の中で、あのキャラクターがとてもよかったという印象があるので、トッペマみたいな存在感を出したいなとは思っていましたね。
── それがレモンになったわけですね。
増井 そうです。
── 初めての劇場長編を監督する上で、特にしんどかった事とか、楽しかった事はありますか。
増井 スケジュールが限られていたので、手探り状態でもどんどん先に進み続けて、スピードを出さなければいけなかった。それがいちばん大変でしたね。楽しかった事でいうと、音楽や音響関係の作業は、映画ならではの作り込みを直接目の前で見させていただいて、とても楽しかったです。音録りはいつもワクワクしながら立ち会わせていただきました。音楽も本当に短い時間の中で、素晴らしい曲をたくさん作っていただいて、ほとんど観客のような気分で聴いていましたね。
── おならの音には、かなりこだわられたと聞いていますが。
増井 ええ。やっぱり劇場作品ですから、重低音で聴きたいなあと思って。管楽器で音を出してもらって、それをあとから加工したりしています。実際にはトロンボーンとかを使ったんですけど、最初はチューバの音がいいんじゃないかと自分では思ってたんです。でも、低すぎて音が伸びないと言われて。
── なるほど。
増井 おならの音は、とても大事に考えてましたね。ずいぶんしつこく、いろんなパターンで音を録らせてもらいました。「もっとひねり出す感じで」とか、「ずーっと伸ばしてほしい」とか、「今の音、よかったんですけど、もう1回」とか。演奏家の方たちも、そんなにたくさんおならの音を出す機会って今までなかったと思うんですけど(笑)。
── 劇中で、スピルバーグ版の「宇宙戦争」に出てくるウォーマシンみたいな音が鳴るところもありますよね。ブォーン!って。
増井 はい! 実は、まさにその音が欲しかったんです。携帯電話にその効果音のデータを入れて、音楽打ち合わせの時に持っていって、みんなに聴いてもらったりしました(笑)。あとは「未知との遭遇」に出てくる、マザーシップと交信する時のシンセサイザーの音とかですね。音楽スタッフの方も、聴いてすぐに「分かりました」と言って、いい感じに仕上げていただきました。
── じゃあ、あのおならの音はスピルバーグの影響が大きいわけですね(笑)。
増井 結果的には、そうですね(笑)。これはおならの音に相応しいなー、と思っていたので。
── 今回の作品では、全編にわたっておならギャグが散りばめられているわけですが、監督の中で「ここまではいいけど、これはやめておこう」みたいな線引きはあったりしたんでしょうか。
増井 シナリオとコンテの段階で「さすがにおならしすぎなんじゃないか?」と自分でも思ったんですよ(苦笑)。せっかく『クレヨンしんちゃん』の映画が、涙と感動の名作シリーズとして定着してきた歴史があるのに、おならまみれの内容で汚すのはどうかと思って……。
── (笑)。
増井 そんな迷いがあったんですけど、臼井(義人)さんの原作を読んでみたら、遥かに下ネタギャグが満載だったんですよね(笑)。「なんだ、俺の下ネタなんて可愛いほうじゃないか」と思い直しまして、それからは開き直りました。ストーリー上で必要な描写だし、これを見せ場にしたいという思いもあったので、最終的には迷いなく、堂々とおならをしようと思っていました。
── でも、あまり下品になりすぎないところでセーブしている感もありますよね。例えば「勢い余って中身が出てしまう」みたいなギャグはやっていないじゃないですか。
増井 そうですね(笑)。そこは一線を越えないでおこう、今回はおならのお話として括っておこうとは考えてました。主人公は幼稚園児ですし、おならしてもかわいいものですから。ただ、最後の最後にオマケという事で、シロがウンチしてる画を入れたんですけどね。
── あ、あれはそういう意味合いがあったんですか(笑)。
増井 ええ。最後にちょっとウンチしちゃったよ、という。
── 劇中に登場するヘンテコな独裁国家スカシペスタンには、明確なモデルがあるんですか?
増井 ちょっとおっかないと思っている国をいくつかイメージして、資料をチラチラ見たりしてヒントにしながら、架空の国として描きました。あんまりハッキリと特定するのも怖いですし、もしそういう描き方をした場合、実際その国に住んでいる普通の人たちに対しても失礼ですから。漠然と「昔から世界のどこかにありそうな、不特定の独裁国家」という感じで描いています。その国の住民がみんな変な帽子をかぶっているというのも、そういう不特定な感じを増すためのアイディアです。
── スカシベスタンを統治する女帝コンビ、ナーラオとヨースルのキャラクターが、なかなか強烈ですよね。あの設定はどこから生まれたんでしょうか。
増井 最初は男性2人という設定だったのかな? なんとなく、おすぎとピーコみたいな感じがいいなーと思ってたんですけど、そこからまた徐々に変わっていって、色っぽいお姉さんふたりだったら画面が華やかになるんじゃないかと思いまして。最終的には、ダブルでセレブ的な雰囲気にしたくて、個人的な趣味で叶姉妹テイストに(笑)。頭にでっかい被りものをつけてたりして、豪華でいいかな、と。
── 「思い出横丁」ならぬ「メモリー横丁」で出会ったダメな女2人が、意気投合して独裁国家を作り上げるという、しょっぱい過去設定にも衝撃を受けました(笑)。
増井 女性コンビの悪役という事で、脚本のこぐれさんも結構ノリノリで書いてくださったんですよね。で、「この2人の過去をもっと知りたいよね」みたいな話になったんです。最初は確かメモリー横丁じゃなくて、「シンバーシのガード下」みたいな事が書いてあったんですけど(笑)。
── 親御さんがお酒好きだったら思わず笑ってしまうギャグですよね。
増井 ちっちゃい子には全然分からないでしょうけどね(笑)。こぐれさんには、そういう楽しい台詞をいっぱい書いていただけて、よかったです。
── 間の説明がすっぽ抜けてるところもおかしいですよね。まあ、飲み屋街でくだまいてた人たちが一国の支配者にまでのし上がるんですから、大したもんだなとは思いますが。
増井 でもきっと、そういう事例がない事はないと思うんですよ。今のイタリアの首相(シルヴィオ・ベルルスコーニ)だって、商売人から国のトップまで一代でのし上がってきた人じゃないですか。昔の「女帝」と呼ばれる人たちの中にも、きっとあの手この手で権力を掴んできた人はいると思うんですよね。それが2人もいたら、かなり強力に違いない(笑)。ダブル女帝って新しいんじゃないかな、と思って。
── なるほど。あと、中盤の研究所のシーンで、突然「シャイニング」のパロディが入りますよね。しかも、結構レベルの高いパロディだったので驚きました。
増井 そうですか(笑)。レベルが高いって、どのあたりですか?
── ざーっと廊下の向こうから波がやってくる画と、双子が廊下に立っている画というのは、今までもいろんなところでパロディになってたと思うんですけど、途中でしんのすけが叫んでるような顔が1カット入るじゃないですか。あれが入るのは結構ハイレベルだなあ、と。
増井 そこはやっぱり、できるだけ忠実にやりたかったんですよね(笑)。
── そもそも、なんで「シャイニング」のパロディをやろうと思ったんですか?
増井 ぶっちゃけて言うと、あれ以外に面白いアイディアが思いつかなくて(笑)。他の案も考えなきゃと思ったんですけど、いちど「シャイニング」が頭に浮かんでしまったら、そこから抜け出せなくなっちゃって。ただ、原作自体が元々パロディづくしの作品なので、むしろ1個でもそういう要素を入れたほうが『しんちゃん』らしいと思っていたんですよね。結果的に、小さい子には分かりにくいギャグになっちゃったんですけど(笑)。
── 作画の話も少し訊かせてください。前半の水上でのアクションシーンは、どなたが担当されたんですか?
増井 前半は林(静香)さんで、後半は末吉(裕一郎)さんです。さすが! という感じでしたね。
── 末吉さんは、今回もたくさん描かれてるんでしょうか。
増井 結構、あっちもこっちもお願いしちゃいましたね。ご本人は大変だったはずなんですけど、大事なシーンを何ヶ所もやっていただきました。ラストシーンも、エンディングもお願いしましたし……とにかくラストは、なんとしても末吉さんに描いていただきたかったので。
── その他に、目立って活躍された方は?
増井 林さんには、先ほど言った水上アクションもそうですし、冒頭でレモンがスリーサイズ研究所に潜入するシーンなども描いてもらっています。後半、崖っぷちで野原一家が揉めるところもそうです。あと、高倉(佳彦)さんにも、アクションを含めてなんだかんだで大量にお願いしてしまいましたね。大塚(正実)さんには、レーザーをかわしながら研究所の通路をすり抜けていくしんのすけとか、かなり楽しい原画を上げていただきました。作画監督の原(勝徳)さん、針金屋(英郎)さん、大森(孝敏)さんにも、作監として画をコントロールしてもらいつつ、原画もたくさんやっていただいたので、とてもよかったです。
── アクションやスペクタクルを描くシーンでは、カッティングの歯切れよさも印象に残りました。そのあたりも、こだわられたところなんでしょうか?
増井 そうですね。特に、今回のヒロインであるレモンが活躍するところは、面白くてワクワクする感じにしたかったんです。できるだけテンポがよくて、楽しいものにしたいと思っていました。そこは自分だけではなく、コンテを手伝ってもらった橋本さんや高橋君のおかげでもあります。もう少し、いろいろ頑張りたかったところもあるんですけどね。
── いえいえ。クライマックスも見応えがありました。純粋な破壊のスペクタクルでスパッと終わるところが、また清々しかったです。ちょっと『しんちゃん』では珍しい展開というか。
増井 そうなんですかね。まあ、かなり無理やりなところもあるんですけど(笑)、最後は勢いで遠慮なくやらせていただきました。
── あれって一種の生体兵器ですよね。『風の谷のナウシカ』の巨神兵的な。
増井 まあ、そうですね。巨神兵のイメージも、ちょっと脳裏によぎってました。
── しかも「2回撃つ」というのがよかったです(笑)。
増井 ええ。1回目を放ったあとで、なんか物足りないなと思っちゃって(笑)。もう1発やっといた方がいいかな、と。助監督の高橋君も「1回で終わりかと思ってました」って、笑ってましたけどね。
(突然、インタビュー中に地震)
増井 あ、きましたね。
── 結構、揺れますね……あ、おさまったみたいです。そういえば、制作中に震災の影響を受けたりはしたんでしょうか。
増井 そうですね。パソコンを使う後半の作業が山盛りで残っていたものですから。いつ停電するか分からないという事だったので、撮影とか仕上げの現場には緊張感がありましたね。「今きたらマズいぞ」という感じで。制作スタッフも24時間態勢で、覚悟しながら仕事していました。結果的に停電はあまりなかったので、ギリギリ間に合ったんですけど。最後の最後まで、ヒヤヒヤしながら作業を続けていました。
── 作品が完成した今、手応えは感じていますか。
増井 試写会に来てくれたちびっこたちが、みんな最後まで笑って観てくれたので、ようやく安心できたという感じですね。あと「作っていて楽しかった」と声をかけてくれたスタッフの方もいて、それは何よりだったなあと思います。何しろ新参者でしたから、そういう声を聞いて、凄くホッとしました。
── 映画を観ていて、ちょっとシリーズ初期の作品を思わせる感触があるというか、なんとなく懐かしい感じを覚えました。劇場2作目の『ブリブリ王国の秘宝』に近いタッチというか。
増井 色彩設計の野中(幸子)さんにも、そんなふうな事を言われましたね。自分としては、初めて演出する『しんちゃん』の映画なので、初心に返るつもりでというか、新鮮な気持ちでやりたいと思っていましたから……そういう言葉をもらって、嬉しかったですね。
── それでは、最後に読者の方へ一言、お願いします。
増井 『しんちゃん』といえば名作の多い粒ぞろいのシリーズですから、今回の作品もそのうちの1本に加えてもらえると嬉しいです。ぜひ観ていただければと思います。
2011年4月12日
取材場所/東京・東宝本社
取材・構成/岡本敦史
●関連サイト
『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦』公式サイト
http://www.shinchan-movie.com/
(11.00.00)