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【情報局】8月の新番組はこの1本!
『強殖装甲ガイバー』初のTVシリーズ



 夏真っ盛りの8月、新たに1本のアニメ新番組がスタートする。高屋良樹による人気コミックが原作のSFアクション『強殖装甲ガイバー』がそれだ。放送局はWOWOW。図らずも強大な力を得てしまった平凡な高校生の戦いを描く、全26話のTVシリーズ。監督を務めるのはベテラン、秋山勝仁。キャラクターデザインを『エアマスター』の馬越嘉彦が手がけている。アニメーション制作を担当するのは、デジタルVFXにも力を入れるオー・エル・エム。

 物語の主人公は、平凡な高校生・深町晶。ある日、彼はふとした事から謎の物体“ユニットG”に接触し、脅威の生体兵器ガイバーを「殖装」する能力を得てしまう。その時から、晶は世界征服を狙う謎の秘密結社クロノスにつけ狙われ始める。手にした力の巨大さに戸惑いながらも、敵の差し向ける獣化兵(ゾアノイド)達との果てしない死闘に身を投じていく晶。やがてクロノスの魔手は幼なじみの瀬川瑞紀と、その兄・瀬川哲郎にまで及んでいく。晶は大切な人々を守りきる事ができるのだろうか。そして、彼に課せられた使命とは?
 原作は1985年から現在まで、20年間にわたり連載が続けられている人気作。ファンにはお馴染みの事と思うが、この作品は過去いく度となく映像化されている。スタジオライブが制作した劇場アニメーション『強殖装甲ガイバー』(1986)、OVA『強殖装甲ガイバー[新]』(1989〜1990)、『強殖装甲ガイバーII』(1991〜1992)、そして日米合作による実写映画2作品(1991、1994)。しかし、TVシリーズとして制作されるのは今回が初めてである。
 今回のTVシリーズ版『強殖装甲ガイバー』で描かれるのは、原作の1〜10巻にあたる部分。連載開始から20年を経た2005年現在の状況に合わせ、細かな設定(携帯電話の普及など)に変更が加えられたものの、基本的には原作に沿った内容になるという。全26話という充分な尺を得た事で、過去の映像化作品では描ききれなかった、ドラマ面を前面に押し出した作品になるそうだ。原作者の高屋良樹自らシナリオ会議に参加し、シリーズ全体の監修を務めているというから、熱心な「ガイバー」ファンには見逃せないだろう。
 期待がかかるのは、やはりガイバーとゾアノイドが繰り広げるバトルシーン。今回は、スタジオライブ版などで強調されていたスプラッタ的要素は控えめに、バトルそのものに比重を置いたアクションが展開するとの事。といって、作品の肝である破壊のカタルシスが失われるわけではなく、「ツボ」は外さないそうなので、ご安心を。
 放映は、WOWOWにて8月6日(土)、夜7時よりスタート。

■キャスト
深町晶/野島健児
瀬川瑞紀/水樹奈々
瀬川哲郎/高口公介
巻島顎人/小西克幸

■スタッフ
原作/高屋良樹(角川書店・月刊少年エース)
監督/秋山勝仁
シリーズ構成/武上純希
シナリオ/武上純希、小林靖子、高橋ナツコ、ほそのゆうじ、植田浩二
キャラクターデザイン/馬越嘉彦
クリーチャー設定/沢田正人
総作画監督/池田裕治、沢田正人
美術/小林プロダクション
音楽/松尾早人
アニメーション制作/オー・エル・エム
プロデュース/GENCO
製作/角川映画、WOWOW、双日

■公式HP
http://www.guyver.jp/


(05.08.05)

 
 
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