今年も六本木ヒルズをメイン会場に、東京国際映画祭が今週末から幕を開ける。そのコラボレート企画のひとつとして開催されるのが、「animecs T!FF」だ。これは、昨年の「東京アニメ映画祭」と「東京国際CG映像祭」を統合し、内容も一新して立ち上げられた企画。アニメファンにとっては気になるプログラムが目白押しだ。上映される作品は、アニメーション、フルCG作品、デジタルVFXを駆使した実写作品など、実に多彩なラインナップ。さらに、ゲストを招いたシンポジウムやトークショーなども開催される。
10月23日には、ニック・パーク監督の最新作『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』の上映と、パーク監督と宮崎駿監督による「映画の企画あれこれ」と題された対談が催される。エンターテインメントを主戦場とする2人の映画作法に、興味が集まるところ。
そして同日は、数々のヒット作で知られるアメリカのCGアニメ制作会社PIXARによる短篇アニメ7本を一挙に上映するプログラムも。ジョン・ラセター監督の『ルクソーJr.』『ニックナック』といったお馴染みのフィルムと共に、最新短篇『One Man Band』が初上映される。まとめて観る機会が少ないものだけに、今回のプログラムは貴重なチャンスと言えるだろう。当日は『One Man Band』のマーク・アンドリュース監督によるトークショーも予定されている。