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細田守監督の次回作が発表!
『時をかける少女』は2006年夏劇場公開!!


 『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』や『ONE PIECE ―オマツリ男爵と秘密の島―』等の作品でアニメファンの注目を集めている、細田守の新作が発表された。筒井康隆のジュブナイル小説「時をかける少女」の劇場アニメーション化である。原作は、別の時間に移動する能力を身につけてしまった少女の物語。今までに何度も映画化、ドラマ化されており、中でも大林宣彦監督、原田知世主演の「時をかける少女」(1983年公開)は、映画ファンに支持され続けている傑作だ。
 「時をかける少女」のアニメーション化は細田自身が望んだ企画であり、彼にとってはフリーとしての初の劇場作品となる。今回、細田監督は原作を大胆にアレンジしているようだ。主人公の名前も原作の芳山和子でなく、紺野真琴。快活な高校2年の女の子だ。彼女には仲のいいクラスメートが2人いる。1人は幼なじみの津田功介。もう1人が間宮千昭。この3人を主軸として、物語は展開する。

●ここに掲載した画像は、全て貞本義行の手によるキャラクターデザインである





 細田作品においては舞台の描写も魅力のひとつであり、ファンとしてはどこが舞台になるか、気になるところだろう。本作の舞台は東京。古くからある坂の多い住宅地だ。遠景にビル街を配し、由緒ある歴史と変貌する現代が交錯する風景。もうすぐ夏休みが始まる7月に、物語は始まる。
 メインスタッフは、脚本は「学校の怪談」「ZOO」を手がけた奥寺佐渡子、キャラクターデザインは『新世紀エヴァンゲリオン』の貞本義行、美術監督は『火垂るの墓』『じゃりン子チエ[劇場版]』の山本二三といった布陣。制作プロダクションはマッドハウス。
 かつての大林版の「時をかける少女」には「いつも青春は時をかける」という名キャッチコピーがつけられていた。「時をかける少女」はSFであると同時に、瑞々しい思春期の物語でもあるのだ。細田版ではどんな筆致で、主人公たちの青春が描かれるのだろうか。2006年夏、劇場公開予定。

●スタッフ
製作/角川書店
制作プロダクション/マッドハウス
監督/細田守
原作/筒井康隆
脚本/奥寺佐渡子
キャラクターデザイン/貞本義行
美術監督/山本二三

●公式サイト
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/

(05.12.12)

 
 
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