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ガイナックスが新たに放つ次世代ロボットアニメ
『天元突破グレンラガン』製作発表会レポート


 7月11日、ガイナックスのオリジナル新作アニメ『天元突破グレンラガン』の製作発表会が都内で行われた。この作品はガイナックス、アニプレックス、コナミデジタルエンタテインメントがタッグを組むビッグプロジェクト。人々が地中に暮らす未来世界を舞台に、巨大合体ロボ「グレンラガン」を駆って活躍する少年少女の物語を描く痛快冒険アクションだ。監督を務めるのは、アニメスタイルちゃんの生みの親として本誌読者にはおなじみ、今石洋之。そして、『Re:キューティーハニー』でも今石監督と組んだ「劇団☆新幹線」の中島かずきが、シリーズ構成・脚本を手がける。
 当日は予告編が特別上映され、破天荒なダイナミズム溢れる映像に期待が膨らんだ。主人公の少年シモンが穴掘りの達人であり、偶然手にした「コアドリル」によってロボットとシンクロするという設定も、業界一の「ドリル派」今石監督らしいこだわりだ。かつて主流だったロボットアニメにオマージュを捧げつつ、21世紀における次世代ロボットアニメの大本命にしたい、というのが目標だとか。
 発表会ではスタッフによるトークショーが催された。出席者は監督の今石洋之、脚本の中島かずき、キャラクターデザインの錦織敦史、メカデザインの吉成曜、プロデューサーの武田康廣と赤井孝美。さらに、ガイナックス初期メンバーであり、今週15日には監督作品「日本沈没」の公開を控える樋口真嗣がゲストとして参加。和気あいあいとした空気の中、作品に対する意気込みが語られた。

▲スタッフトークショーの模様 ▲「テーマはドリル!」という今石洋之監督

▲シリーズ構成・脚本を手がける中島かずき ▲特別ゲストとして参加の樋口真嗣監督

今石「僕も10年ぐらいガイナックスにいまして、その前にアニメを見続けて30年ぐらいになりますが、いちばん好きなジャンルはロボットアニメという人間なので、ガイナックスでロボットアニメを作るなら、乗らずにはおれん! という事で。今までの業界人生10年間と、(アニメファンとして)生きてきた30年間の集大成を、ここで作ろうと思っています」

中島「予告編はまさに今石節炸裂でしたが、今回はハイテンションなだけでなく、物語としてどこまで行けるかというのもテーマ。自分たちが面白いと思う事を26話の中にぶち込み、広げるだけ広げて、それをいかに畳むかが僕の仕事だと思ってます。でも最初に書いた脚本は、監督に“こんなんじゃダメだ!”と目の前で破り捨てられました(笑)。その時に心根を改めまして、今は魂が燃え尽きるほどの勢いでやっております」

樋口「次回作のシナリオを中島さんに頼んだら、今石さんのアニメがあるので1ヶ月遅らせてくれと言われて、事情を聞きに来たらこんな事に(笑)。それはともかく、『Re:キューティーハニー』という作品をやった時、今石さんのコンテにあった若さのきらめきみたいなものに、私は嫉妬しまして。そろそろ世代交代なのかなと思ったんですが、あとで聞いたらそんなに歳も離れてなくて、余計に愕然としました(笑)。さっきの予告編を見たら、また嫉妬ですよ!」

 さらに樋口監督はその場で『グレンラガン』の絵コンテまで引き受ける事になり、非常に臨場感溢れる(笑)楽しい会見となった。

▲ピースサインで自信をアピールするスタッフ陣

 「アニメーション本来のドキドキ感、ワクワク感をもう一度」という想いが込められているという期待作『天元突破グレンラガン』。2007年初頭のオンエアを目指して、現在鋭意制作中だ。

『天元突破グレンラガン』

●スタッフ
監督/今石洋之
シリーズ構成・脚本/中島かずき
キャラクターデザイン/錦織敦史
メカデザイン/吉成曜
プロデューサー/武田康廣、赤井孝美
アニメーション制作/GAINAX
製作/グレンラガン製作委員会

●関連サイト
『天元突破グレンラガン』公式サイト
http://www.gurren-lagann.net/

ガイナックス公式サイト
http://www.gainax.co.jp/


(06.07.12)

 
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