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【情報局】７月の劇場アニメをチェック！（７）
話題のジブリ最新作『ゲド戦記』

　アメリカの女性作家アーシュラ・Ｋ・ル＝グウィンによるファンタジーの名作「ゲド戦記」を、スタジオジブリが劇場アニメ化。シリーズ第３巻「さいはての島へ」を中心に、人間の生と死をめぐる物語が、シンプルかつ深遠に描かれる。宮崎駿監督の長男、宮崎吾朗が初監督に挑んだ事でも話題の作品だ。
　主人公は、世にはびこる災いの源を探して旅を続ける大賢人ゲドと、父王を刺して国を逃れた王子アレン。偶然に出会った２人は旅を続け、やがて彼らの前に「永遠の命」を求める魔法使いのクモが立ちはだかる……。宮崎監督は、人心が歪んでいく暗鬱とした世界の中で、それでも生きる意味を探して旅する者達の姿を、スローペースの淡々とした演出で描いていく。人が孕む暗黒が画面全体に静かに漲っているかのような、重くダークな感覚も見どころ。小さな子供にはハードな内容かもしれないので、親御さんはケアの用意を怠りなく。
　７月29日（土）より、全国東宝系劇場にてロードショー公開。

『ゲド戦記』

●キャスト
アレン／岡田准一
ゲド／菅原文太
テルー／手嶌葵
テナー／風吹ジュン
クモ／田中裕子
ウサギ／香川照之

●スタッフ
原作／アーシュラ・Ｋ・ル＝グウィン
監督／宮崎吾朗
プロデューサー／鈴木敏夫
脚本／宮崎吾朗、丹羽圭子
原案／宮崎駿「シュナの旅」
作画演出／山下明彦
作画監督／稲村武志
デジタル作画監督／片塰満則
美術監督／武重洋二
音楽／寺嶋民哉
制作／スタジオジブリ
配給／東宝

●公式サイト
http://www.ghibli.jp/ged/

(06.07.13)

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