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ついにお披露目!
『鉄コン筋クリート』試写会レポート
松本大洋の人気マンガを映画化した話題作『鉄コン筋クリート』。STUDIO4℃が『MEMORIES』制作中からアニメ化の構想を暖め、3年4ヶ月の制作期間をかけて完成させた本作は、まさに同社の集大成と言える仕上がり。去る10月24日には、東京国際映画祭で初めて一般観客に披露され、好評を博した。さらにソニー・ピクチャーズによる世界配給も同時期に決定。豪華なキャストの顔ぶれも明らかとなり、巷に話題を振りまき続けている。
先日行われたマスコミ試写会では、上映前にマイケル・アリアス監督がステージに登場。流暢な日本語で挨拶した。
▲ラフな格好で現れたマイケル・アリアス監督
アリアス
「自分の作品をたくさんの人に紹介するというのは、なかなか珍しい機会なので、話が長くなったらゴメンナサイ(笑)。映画を作るというのは監督1人だけじゃなくて、いろいろな人が一緒になって、一所懸命作るんですね。脚本を書く人、キャラクターとか背景を描く人、画に色を塗る人、撮影をする人、制作費を集めるプロデューサーさん、映画の宣伝や営業をする人……とにかく凄くたくさんの人、何百人という人が、常に100%以上の力を出していないと、その作品の持っている可能性を実現できないんだと思います。そういう意味では、『鉄コン筋クリート』はとても恵まれた作品です。本当に長い間、言い方は変かもしれないけど、みんな愛を込めて作ってるんですね。自分は何度見ても、いいか悪いかはよく分からない状態なんだけど……少なくともずっと一緒に作ってるスタッフのおかげで、凄く面白い作品にはなったと思います。あとで感想でも聞かせてください」
なんとも初々しいスピーチで会場を暖めてくれた監督。そのデビュー作となる『鉄コン筋クリート』は、新たなエバーグリーンとなる可能性を備えた、堂々たる力作だ。奔放でパワフルで、純粋で猥雑で、観終わった後には清々しい感動をもたらしてくれる。作画や美術などビジュアル的なインパクトもさる事ながら、今時珍しいくらいストレートなメッセージ性を持つ、良質の感動作に仕上がっているのが素晴らしい。根強い人気を誇る原作マンガにとっても、非常に幸福な映像化と言えるだろう。
公開は12月23日(祝)より、渋谷東急ほか全国松竹・東急系劇場にてロードショー。それに先駆け、11月24日には東京・新宿ミラノ1で開催される「東京国際シネシティフェスティバル2006」でのオールナイト上映が決定している。《松本大洋“まるかじり”ナイト!》と題し、同じく松本大洋原作の映画「ピンポン」「青い春」と併せての上映。料金や残席状況など、詳しくは下記の映画祭公式サイトまで。
●関連サイト
『鉄コン筋クリート』公式サイト
http://www.tekkon.net/site.html
東京国際シネシティフェスティバル2006公式サイト
http://ticf.jp/
(06.11.07)
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編集・著作:
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