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アニメ本・聞いた・見た・買った(10)
3月終了番組の本が早くも登場


 先月末に出た、アニメーション史研究者の津堅信之の新刊「アニメ作家としての手塚治虫」(NTT出版)を読んでいたら、WEBアニメスタイルへの言及がそこかしこにあってびっくり。タイトルとは違って、クリエイター論というより、手塚治虫とアニメーションとの関わりについては問われていないのではないか、という問題提起の本。手塚治虫が吹聴した“50万円にダンピングしてTVアニメ制作を受注した”のは本当かなど、興味深い情報も多い。アニメの歴史に関心のある人は手にとってみてほしい。
 すでに出ている本では、杉山知之「クリエイター・スピリットとは何か?」(ちくまプリマー新書)もアニメ関連書。著者の杉山はデジタルハリウッド大学院の学長。デジタルクリエイターになろう、と呼びかける、ジュニア向けの新書だ。
 これから出る本では、『名探偵コナン』の劇場新作に合わせ、「ジス・イズ・アニメーション ラブ・コナン THE MOVIE」「劇場版コナン全人物調書」の2冊が小学館から刊行予定。前者は女性ファン向けだという。後者はコミックスサイズだ。
 「鉄人28号 白昼の残月 オフィシャルガイドブック」(ソフトガレージ)は、すでに劇場では先行発売されている模様。市販は4月25日からのようだ。
 「TVアニメ 天保異聞妖奇士 公式コンプリートガイド 蛮社改所入門」(スクウェア・エニックス)は放映終了からひと月経っての登場。ここのところコンスタントに良質のアニメ関連書を送り出しているスクウェア・エニックスだけに期待したい。
 新作ゲームとアニメがらみで、ここのところ刊行点数が集中している『金色のコルダ』だが、「金色のコルダ〜primo passo〜パーフェクトレビュー」(コーエー)は、TVアニメのビジュアルムック。
 そうそう、発売が延びた「後藤隆幸画集 Gの旋律」(エンターブレイン)だが、4月下旬には刊行されるようだ。楽しみに待ちたい。
 いずれも発売日は予定。詳細は店頭で確認してほしい。他の本の詳しい出版予定はこちらで。(B)


(07.04.13)

 
 
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