web animation magazine WEBアニメスタイル

 
TOPICS
マニアのためのDVDチェック(2007-8)
TV『マクロス』DVD-BOXには“幻の11話”も収録


 今年の12月21日には「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか HDリマスター版 メモリアルボックス(初回限定生産)」、2008年2月22日には「超時空要塞マクロス メモリアルボックス」と「超時空要塞マクロス Flash Back 2012」がリリースされる。いずれも『マクロス』シリーズ初期(リン・ミンメイ時代)の作品だ。
 『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』は1984年に公開された『マクロス』初の劇場版。作画の密度と情報量は現在の目で見ても圧倒的。SFメカアニメとしてトップクラスの作品だ。今回の「HDリマスター版 メモリアルボックス」では、本編ディスクと別に特典ディスクが2枚つく。DISC1は劇場公開時の状態を完全に再現したもの。DISC2には劇場特報、予告編、CM、すかいらーく「味・おぼえていますか」CM、セガサターン版ゲームムービー等を収録。すかいらーくのCMは公開時にTV・劇場で何度も流れたものだろう。封入特典はブックレット(24頁)、設定資料集(約100頁)、絵コンテ集(約560頁)とかなりのボリュームだ。なお、同時に「HDリマスター版」の通常版もリリースされる。



 「超時空要塞マクロス メモリアルボックス」は1982年に放映された『マクロス』最初のTVシリーズを収録したDVD-BOX。ラブコメ、アイドル、ハードなSF設定等を取り入れた意欲的なロボットアニメ。荒削りではあるが、後のアニメ作品に与えた影響は大きい。河森正治、美樹本晴彦、板野一郎といった若手スタッフの活躍も見どころだ。
 以前もソフト化されているが、今回のDVD-BOXでは、35mmマスターポジからテレシネを行ったHDリマスター版になるとの事。初回放送時の第11話、ノンテロップOP、ED、SD版のオープニングや当時のCMなどを収録した特典ディスクがつく。ファンの目を引くのは初回放送時の第11話だろう。第11話「ファースト・コンタクト」は制作スケジュールの乱れで、未完成の映像のまま放映されてしまった。後の再放送、ソフト化では修正されたバージョンが使われており、本放送版11話は、いわば幻のフィルムとなっていた。怖いもの観たさで、もう一度観たいと思っているファンもいるのでは? また、SD版オープニングは1990年代の再放送で使用されたものだ。

 「超時空要塞マクロス Flash Back 2012」は、河森正治監督の手によるミュージッククリップ集。1987年にリリースされたソフトだ。大半がTVシリーズと『愛・おぼえていますか』等の映像を使ったものだが、2曲分のみ新作画で作られている。2度目のDVD化だが、今回の方が低価格。
 そのうちの1本が、『愛・おぼえていますか』のエンディングとして予定されていながら制作されなかったリン・ミンメイのコンサートシーンである。現行の『愛・おぼえていますか』(完全版と称されているもの)のエンディングは「Flash Back 2012」から流用した映像が使われている。

●2007年12月21日
「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか HDリマスター版 メモリアルボックス」
価格/10,290円(税込)
発売・販売元/バンダイビジュアル
[Amazon]

●2008年2月22日
「超時空要塞マクロス メモリアルボックス」
価格/39900円(税込)
発売・販売元/バンダイビジュアル
[Amazon]

「超時空要塞マクロス Flash Back 2012」
価格/3990円(税込)
発売・販売元/バンダイビジュアル
[Amazon]



(07.11.09)

 
 
  ←BACK ↑PAGE TOP
 
   

編集・著作:スタジオ雄  協力: スタイル
Copyright(C) 2000 STUDIO YOU. All rights reserved.