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アニメ本・聞いた・見た・買った(26)
待ってたぜ、「G」!


 ご紹介が遅れたけれど、今店頭に並んでいる「トランスフォーマー ビジュアルワークス」(ミリオン出版)は、実は結構アニメの本。児童誌等に掲載された『トランスフォーマー』シリーズの画稿が本の中心だが、アニメーター・阿部宗孝のインタビューがあったり、線画が掲載されていたり、さらには金田益実やスタジオOXメンバーのインタビュー記事まで。もっとも、インタビュイーの杉田篤彦や谷崎あきらは、この本の編集を担当しているタルカスの関係者でもあるあたり、なかなか不思議なテイストの本だ。
 さて、10日と言えば、アニメ誌の発売日だけれど、その前後にはアニメ関連書もかなり出る予定。「新世紀エンタメ白書2008」(毎日新聞社)は、毎日新聞社が展開するマンガ・アニメ・ゲームの情報サイト「まんたんウェブ」の記事の再録を中心とする年鑑。昨年刊行されたものの第2弾だ。8日発売予定。
 集英社からは「劇場版BLEACH The Diamond Dust Rebellion もう一つの氷輪丸 MOVIE GUIDE」(な、長い……)が、本日7日発売。劇場版あわせの週刊少年ジャンプ特別編集のこのシリーズは、少ないページ数に劇場の情報がぎゅっと詰め込まれた手頃な本で、いつもありがたい。スタッフリストが掲載されていないのは残念だけど、公開前だけにないものねだりか。
 日経BP社からは「大人のガンダム 完全版」が、これも本日発売。これまでの「大人のガンダム」3冊に「『00』から『ユニコーン』までガンダムビジネス最前線」の情報を30ページほど加えた分厚い(380ページ、本体価格2500円!)ムックだ。
 角川書店(角川グループパブリッシング)からは10日発売予定の本が2冊。「オフィシャルファンブック らき☆すた こなたの方程式」「機動戦士ガンダム00 Meister's Mission」だ。
 さらに同じ日にキネマ旬報社からは「BSアニメ夜話」のムック第6弾として『ヤッターマン』の特集号が出る。もちろん1977年版の話題が中心だが、来年の新作の情報もあるという。
 『機動戦士ガンダム00』では講談社も負けていない。分冊形式のムック「機動戦士ガンダム00 オフィシャルファイル」が12月25日より刊行開始だ。
 さらに『ガンダム』では毛色の変わったこんな本も……「若井おさむ的ガンダム名言集 一年戦争篇」(双葉社)。アムロの物まねで名を売った若井おさむの本だ。18日予定。
 毛色の変わったというところでは、加藤暁子著「日本の人形劇 1867-2007年」(法政大学出版局)も挙げておこう。日本の人形劇文化史をたどる本だ。アニメの話題があるかどうかは分からないが、日本のアニメは人形劇と接点が多いだけに、要チェックだろう。
 さて、最後に今回の目玉をご紹介。「後藤隆幸画集 Gの旋律」(エンターブレイン)がついに刊行されるようだ。後藤隆幸はProduction I.Gの“G”。特に80年代末から90年代初めには、熱い支持を集めたアニメーターだ。告知が出てから延び延びになっていたので、やきもきしていたファンも多いのではないだろうか。『赤い光弾 ジリオン』から近作の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』 まで、かなりの画稿が収録されるようで、楽しみだ。15日発売予定。他にも、年末から来年1月にかけては、出渕裕、高田明美、西田亜沙子とアニメクリエイターの画集が続々と刊行を予定している。この紹介はまた次の機会にでも。
 ここで紹介した本は刊行済みのものを除き、タイトル、発売日ともすべて予定で、変更される可能性がある。購入する際には、店頭などで現物を確認してほしい。そのほかの本の予定はこちら。(B)


(07.12.07)

 
 
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