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アニメ本・聞いた・見た・買った(33)
「ガヤガヤ箱」って誰の命名?
まずは、ご紹介しないうちに刊行されてしまった書籍から。
「BSアニメ夜話Vol.7 アルプスの少女ハイジ」
(キネマ旬報社)が発売中。「BSアニメ夜話」のトークを書籍化したもの。放映時からそうだが、なんと言っても、大林宣彦の語る高畑勲論が抜群に面白い。すごく素朴に言うと、「高畑勲は、アニメーションとは何かについて、深く考えながらアニメを作っている」という事について、かなり本質的な言葉で語っている。普通の人は分かりづらいかもしれないが、アニメとは何かに興味のある人なら目を通しておいて損はないはずだ。
続いて、少し前に触れたが、臨床心理学者の横田正夫の新著
「アニメーションとライフサイクルの心理学」
(臨川書店)がようやく出たようだ。横田が以前よりテーマにしていた、「『ライフサイクル』の概念を手がかりに、作り手の心の問題とアニメーション作品の相関を読み解」くというもの。マンガやアニメ関連の叢書である“ビジュアル文化”シリーズの1冊だ。
ちょっと変わったところでは成嶋弘毅著
「『武士道』子育て」
(イースト・プレス)も発売中。著者は空手家・成嶋竜の親にして、空手塾の塾長。内容はもちろん子育て論だ。なぜこんな本を紹介するかというと、成嶋弘毅は元々、タツノコプロのプロデューサーで、吉田家が一線を退いた現在、タツノコプロの社長を務める人物だから。
さて、4月に入っての注目書だが、まず取り上げたいのが、
「オフィシャルアニメーションガイド 銀魂あにめガヤガヤ箱」
(集英社)。意気軒昂というより自暴自棄(?)なつくりで、あれよあれよと言う間に3年目に突入する事となった『銀魂』のガイドだ。ベテラン脚本家・辻真先も近著「ぼくたちのアニメ史」でわざわざページを割いて言及するなど、今もっとも注目されている番組のひとつなだけに、待っていた人も多いだろう。どこまで突っ込んだ内容になるのかはわからないが、刊行を楽しみに待ちたい。4月4日発売。
人気のわりに関連書の刊行がなかった『魔法少女リリカルなのは』だが、先頃の原画集の刊行に続いて、今度は
「魔法少女リリカルなのはStrikerS ファンブック」
(学習研究社)が刊行される。4月1日予定。
刊行が続くといえば、
「機動警察パトレイバー完全設定資料集」
(一迅社)も2冊目がついに刊行。今度は「OVA編」。1巻に続き、かなりのボリュームのようだ。
とりあえず、今回はここまで。4月中旬から下旬にかけては、いろいろ面白そうな本が出る予定になっているが、詳細は次回の紹介に回したい。
ここで紹介した本は刊行済みのものを除き、タイトル、発売日ともすべて予定で、変更される可能性がある。購入する際には、店頭などで現物を確認してほしい。そのほかの本の予定は
こちら
。(B)
(08.03.28)
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編集・著作:
スタジオ雄
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