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アニメ本・聞いた・見た・買った（41）
あっちもこっちも『スカイ・クロラ』

　前回スタジオジブリ関連本が大量に出る、と紹介したが、今回は『スカイ・クロラ』関連本の紹介から。２日の公開を控え、こちらも各社が競って刊行するようだ。
　『崖の上のポニョ』『スカイ・クロラ』と夏のアニメ話題作を同時に押している日本テレビからは、「スカイ・クロラ　ナビゲーター」が出る。押井守、伊藤ちひろなどスタッフインタビューとオーソドックスな内容に加え、「初公開！　押井守監督スピーチ採録」など、ちょっとマニアックな記事もあるようだ。20日頃の発売。
　宝島社からは「押井守ワークス＋スカイ・クロラ」。こちらは、初心者向けのガイドブック。とは言いつつ、中身は意外に濃いぞ。発売中。
　原作の版元である中央公論社からは、「スカイ・クロラ　オフィシャルガイド　Material」。すでに刊行中の「surface」に続く本で、“西尾鉄也・竹内敦志らへの徹底取材も敢行、映画の全貌を明かす”という。公開日の８月２日刊行予定。
　さらに、今回ジブリ関連書に力を入れている、岩波書店からは、「アニメはいかに夢を見るか　『スカイ・クロラ』制作現場から」。編集部によると、こちらは「豊富なアニメ画像や制作資料を駆使して、その制作過程を浮き彫りにする」という趣旨の本らしい。８月６日刊行予定。
　正直なところ、それぞれの本がどう異なるのか、紹介を読んだだけでは図りかねるところもある。ぜひ店頭で手に取ってみてほしい。
　今月後半は、『ポニョ』『スカイ・クロラ』を除いても、アニメ関連書の刊行点数が多い。さくさく紹介しよう。
　分冊百科の刊行が相変わらずさかんだが、今度は『マクロス』シリーズの分冊百科が登場する。ウィーヴ発行、小学館プロダクション発売の「マクロス・クロニクル」だ。24日より刊行開始。以後、隔週木曜日に発売で、50号を予定している。
　「墓場鬼太郎読本」（角川書店）は「原作漫画からアニメまで『墓場鬼太郎』のすべてが分かる」と銘打っての登場。黄色と黒のイメージカラーにあわせたカバーが格好いい、楽しみな１冊だ。22日頃発売予定。
　同じ角川グループのキネマ旬報社からは「ＢＳアニメ夜話８　鋼の錬金術師」が刊行予定。いつものように番組の再録に加え、水島精二監督のインタビューなどを収載するようだ。31日の発売予定。
　マッグガーデンからは２冊が相次いで刊行予定。「攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG原画集」（25日）と「ARIA The ORIGINATION　パーフェクトガイドブック」（30日）。きれいに完結した『ARIA The ORIGINATION』だけに、本の仕上がりも楽しみだ。
　２冊予定といえば、徳間書店からは「ロマンアルバム　コードギアス　反逆のルルーシュ」「電脳コイル　ビジュアルコレクション」がともに31日発売予定。『電脳コイル』本は、「原画、レイアウト、絵コンテラフなどファン必見の資料が盛りだくさんの内容となり、ページ数も『ロマンアルバム』のほぼ倍のボリューム」と編集部も謳っているだけに、期待大だ。
　ここで紹介した本は刊行済みのものを除き、タイトル、発売日ともすべて予定で、変更される可能性がある。購入する際には、店頭などで現物を確認してほしい。そのほかの本の予定はこちら。（Ｂ）

(08.07.18)

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