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アニメ本・聞いた・見た・買った(42)
ポーニョ、ポニョポニョ、ポニョの本


 今月に入っても『スカイ・クロラ』『崖の上のポニョ』関連書が目白押しだ。
 だがその前に、すでに刊行済みの本に触れておこう。「プリズム・アーク ビジュアルファンブック」(新紀元社)は、『プリズム・アーク』のスタンダードな紹介本。セクシーな版権も掲載されているので、ファンにはお買い得だろう。新紀元社は発売日が告知されないので、事前に紹介しづらいのが残念だ。
 赤塚若樹著「シュヴァンクマイエルとチェコ・アート」(未知谷)は、シュヴァンクマイエルを中心に、チェコのビジュアルアートについて紹介したもの。著者は比較文学が専門の大学教員。ちなみに未知谷は、みちたに、と読む。ちょっと変わった名前だが、わりとシブーイ本を出しているのだ。
 一方、ブロックバスター的な出版が持ち味の幻冬舎からは、なんと押井守の本が2冊も! 幻冬舎新書で「凡人として生きるということ」、単行本では「他力本願 仕事で負けない7つの力」が刊行。どちらも聞き書きで、読売新聞の原田康久記者がまとめを担当している。若者向けとビジネス書風に作り分けたように見える。
 8月に出る『スカイ・クロラ』関連書はすでに前回紹介したので割愛しよう。『ポニョ』の方はというと、「THE ART OF 崖の上のポニョ」(徳間書店)が8月頭に刊行。この記事が目に触れる頃には、すでに店頭に並んでいるところもあるだろう。続いて8日には、「スタジオジブリ絵コンテ全集 崖の上のポニョ」(徳間書店)と、「ジブリの森とポニョの海 宮崎駿と『崖の上のポニョ』」(角川書店)が出る。「ジブリの森〜」は、日本人論の著作もある、有名ジャーナリストのロバート・ホワイティングによる、宮崎駿へのインタビューが注目される。さらに中旬には「ロマンアルバム」も予定されている。もうひとつ。すでに刊行済みの「ジス・イズ・アニメーション 崖の上のポニョ」(小学館)は、子ども向けの絵本なので基本的に取り上げてなかったが、巻末に宮崎駿によるイメージボードがいくつか収録されていて、これが素晴らしい。もちろん、「THE ART」にも同じものが収録されると思うが、念のため。
 他の作品の本では、『コードギアス 反逆のルルーシュ』関連書が目につく。角川書店から、「反逆のルルーシュR2 CHARACTERS」と題した本が2冊。「VS:ZERO」「WITH:LEOUCH」だ。『R2』のキャラクターブックだ。8日の発売。同じ日にはこちらは前作のムック「ロマンアルバム コードギアス 反逆のルルーシュ」(徳間書店)も出る。
 ここで紹介した本は刊行済みのものを除き、タイトル、発売日ともすべて予定で、変更される可能性がある。購入する際には、店頭などで現物を確認してほしい。そのほかの本の予定はこちら。(B)


(08.08.01)

 
 
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