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アニメ本・聞いた・見た・買った（44）
機神大戦ＧＦの設定資料本

　タイミングが分からず紹介できなかったが、「ロマンアルバム　崖の上のポニョ」が現在発売中だ。ロマンアルバムらしいスタンダードな内容とメタモによる丁寧なデザインで、落ち着いて読める。宮崎駿のインタビューがないかわりなのだろうか、ライター斎藤良一の作品解説が掲載されているのだが、この文章が実に熱い！　宮崎駿の心情にあらん限り迫ろうとした力業に、強く心を打たれた。
　さて、夏の劇場アニメ関連書のラッシュがすぎ、今回はちょっと関連書も寂しくなっている。
　そんな中で気になるのは、「機神大戦ギガンティック・フォーミュラ　オリジナルデザインアーカイブス」（新紀元社）。著名メカデザイナーによるロボットの競作が話題となった作品だが、その設定資料を多数収録したようだ。９月３日発売予定。
　まだ出る『崖の上のポニョ』としては、「別冊カドカワ　『崖の上のポニョ』featuringスタジオジブリ」（角川書店）。ＷＥＢなどで、この本のためにポニョ絵日記やジブリ作品の思い出などを募集していたので、コアな内容というよりは、ファミリー向け、一般向けの本なのかもしれない。９月10日頃の発売。
　最後に手前ミソだが、「劇場版　空の境界　第三章　痛覚残留　画コンテ集」（講談社）を紹介しておこう。アニメスタイルと講談社ＢＯＸの共同編集による劇場版「空の境界」シリーズの画コンテ集の第３弾だ。「痛覚残留」は技巧派アニメーター集団スタジオへらくれすの小船井充の初監督作品となる。各章で監督が異なるので、コンテを通じてその違いを楽しめるはず。個人的には第５章が今から楽しみなのだが……。そうそう、手前ミソついでに「ANIMESTYLE ARCHIVE　スカイ・クロラ　絵コンテ」もよろしく。巻末の押井守インタビューは、かつての「アニメスタイル」２号「押井守のアニメスタイル」の21世紀版というおもむき。編集しながら、久しぶりにわくわくした。
　ここで紹介した本は刊行済みのものを除き、タイトル、発売日ともすべて予定で、変更される可能性がある。購入する際には、店頭などで現物を確認してほしい。そのほかの本の予定はこちら。（Ｂ）

(08.08.29)

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