2007年1月にアメリカのケーブルTVチャンネルで放送された、全5話のアニメシリーズ『アフロサムライ』。日米合同製作の、GONZO15周年記念作品だ。俳優のサミュエル・L・ジャクソンが声の出演だけでなく、製作にも参加。彼が主演する実写映画化企画も進行中の話題作である。その最新リリースがWEBアニメスタイル編集部に届けられた。ここにその内容をいち早くご紹介しよう。
本作は、5月3日(木)、4日(金)の夜11時よりWOWOWにて日本初放映。アメリカでのオンエア時にカットされた未公開映像を含む、ディレクターズカット完全版でのお目見えだ。視聴環境が整っている方は、チェックをお忘れなく。
※以下のテキストは、プレスリリースより転載
全米大興奮!GONZO15周年記念作品 堂々凱旋!
5/3(木)・4(金)23:00よりWOWOWにて日本初放送!
HV5.1ch デイレクターズ・カット完全版!
■CAST
サミュエル・L・ジャクソン
ロン・パールマン
ケリー・フー
■STAFF
音楽:The RZA
原作:岡崎能士
脚本:山下友弘、むとうやすゆき
Derek Draper、Chris Yoo(英語版)
監督:木崎文智
キャャラクターデザイン:飯島弘也
アニメーション制作:GONZO
製作:フジテレビ・GONZO・電通・サムライプロジェクト
■INTRODUCTION
2007年1月4日。その夜、全米に衝撃が走った。大手ケーブルチャンネル SPIKE TVで、あるアニメーション・シリーズが始まったのだ。
主人公は黒人、アフロヘアの侍。敵役は白人、カウボーイのガンマン。剣客たちが闘いを繰り広げる日本の時代劇のような設定ではあるがは、携帯電話やボウガン、ミサイル弾、さらにはアンドロイドまでもが登場する。そしてBGMはヒップホップ。一夜にして全米を興奮と熱狂の渦に叩き込んだ新たなポップカルチャーのアイコン、それがこの「AFRO SAMURAI」だ!
ことの起こりは、日本人アーティスト岡崎能士が1998年に美大時代の仲間とともに数百部限定出版したコミック。それを『青の6号』『ブレイブストーリー』のGONZOが見出し、アニメーション化を企画。その先、プロジェクトは大きく展開する。偶然この企画を目にしたハリウッド俳優サミュエル・L・ジャクソンが「これこそは俺がやるべき仕事!」と、自ら製作への参加を表明。主人公アフロサムライを含む二役で、ボイスアクターとしてピクサーの『Mr.インクレディブル』以来2作目となる出演を快諾。さらには『ヘルボーイ』のタイトルロールとして知られる性格俳優ロン・パールマンや「スコーピオン・キング」「X-MEN2」のケリー・フーなど、ハリウッドの実力派俳優らの出演も決定。監督は、山田風太郎原作「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」で海外からも評価の高い木崎文智。音楽には、ヒップホップグループ、ウータン・クランの総帥で、『キル・ビル』『ゴースト・ドッグ』などの映画音楽でも有名なカリスマアーティストThe RZAが参加。「ロックがソウルを超え、そのロックをヒップホップが凌駕してきたように、「AFRO SAMURAIはアーバンカルチャーのエポックとなるべき作品」と、もの凄い意気込みで音楽制作に臨んでいる。日本の一アニメーション企画から始まったこのプロジェクトは、現代カルチャーシーンをリードする数々の才能を巻き込み、文字通り“グローバル・コンテンツ”として完成した。
本作は、早くもハリウッド・メジャーでの実写映画化の企画が進行中!もちろん主演はサミュエル・L・ジャクソンだ!今後も『AFRO SAMURAI』からは、決して目が離せない!
■STORY
「闇の剣客道」、その“一番”となる者は世界を制するという。
その世界で唯一の掟、それは“二番”だけが“一番”と闘うことが許されているということだけである。幼い頃、目の前で父を惨殺され、その亡骸に復讐を誓った孤高の剣客、アフロサムライ。
狙うは父の仇であり「闇の剣客道」の頂点に君臨する男、ジャスティス。
行方の知れぬ宿敵を捜し旅する彼の周りには、常に刺客たちの影が付きまとう。
「すべては復讐のため・・・俺は、真っ直ぐしか進まない」
“二番”の地位を狙ってくる剛の者たちを斬り伏せ、育ての親である剣の師範や兄弟同然の友をも捨てて、己の道を突き進む彼は父の導きか悪魔の仕業か、やがて宿敵ジャスティスが棲むという須弥山へとたどり着くのだが……。
そこで遭遇するものは、彼の“存在”を根底から揺さぶる強敵の数々。
果たしてアフロサムライは悲願を成就できるのか。
“復讐”以外すべての感情を捨てた男の壮絶な闘いが、いま始まる!
|
▲アフロサムライのキャラクター設定 |
|
▲ニンジャニンジャのキャラクター設定 |
サミュエル・L・ジャクソン (アフロサムライ&ニンジャニンジャ2役/製作)
1948年、ワシントンD.C.生まれ。多くの舞台経験のあと、1981年「ラグタイム」で映画デビュー。以降、1991年「ジャングル・フィーバー」でカンヌ映画祭助演男優賞、1997年「ジャッキー・ブラウン」でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞など数多くの作品で活躍。代表作は枚挙にいとまなく、現在のハリウッドを代表する俳優のひとり。
〈主な出演作品〉「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」(2005)、「キル・ビル Vol2」(2004)、「Mr.インクレディブル」(2004・声の出演)、「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」(2002)、「アンブレイカブル」(2000)、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」(1999)、「交渉人」(1998)、「ジャッキー・ブラウン」(1997)、「ダイ・ハード3」(1995)、「パルプ・フィクション」(1994)
|
▲ジャスティスのキャラクター設定 |
ロン・パールマン (ジャスティス役)
1950年、ニューヨーク生まれ。独特の風貌で強烈な存在感を示すハリウッド有数の個性派俳優。「ヘル・ボーイ」のタイトルロールとして広く知られている。ジャン=ピエール・ジュネ監督作品(「ロスト・チルドレン」「エイリアン4」)やギレルモ・デル・トロ監督作品(「クロノス」「ブレイド2」)の常連でもある。
〈主な出演作品〉「ヘルボーイ」(2004)、「ブレイド2」(2002)、「スターリングラード」(2000)、「エイリアン4」(1997)、「ロスト・チルドレン」(1995)、「クロノス」(1992)、「薔薇の名前」(1986)
|
▲お菊のキャラクター設定 |
ケリー・フー(お菊役)
1968年、ハワイ生まれ。かつてミス・アメリカ・コンテストのハワイ代表となった美貌の持ち主。空手の有段者でもあり、「スコーピオン・キング」でザ・ロックと、「ブラック・ダイヤモンド」でジェット・リーとアクションシーンを競演している。人気TVシリーズ「CSI:ニューヨーク」にも出演。
〈主な出演作品〉「CSI:ニューヨーク2」(2005〜2006・ゲスト出演)、「CSI:ニューヨーク」(2004〜2005・ゲスト出演)、「X-MEN2」(2003)、「ブラック・ダイヤモンド」(2003)、「スコーピオン・キング」(2002)
■STAFF
音楽:The RZA
1969年、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。個性派ヒップホップ集団、ウータン・クランのリーダーであり、アーティスト、プロデューサー、ラッパー、俳優と多彩な顔を持つヒップホップ界のカリスマ。「ゴースト・ドッグ」「キル・ビル」などの映画音楽も数多く手掛けている。
〈主な出演・音楽作品〉
「Be Cool/ビー・クール」(2005・出演)、「キル・ビルVol.2」(2004・音楽)、「ブレイド3」(2004・音楽)、「キル・ビルVol.1」(2003・音楽)、「コーヒー&シガレッツ」(2003・出演)、「ゴースト・ドッグ」(1999・音楽)
原作:岡崎能士
1974年、神奈川県生まれ。多摩美術大学・彫刻科卒業。
イラストをメインに、漫画、CDジャケットデザイン、オブジェ制作、ライヴペインティング等、様々なフィールドで活躍中。
〈代表作〉
映画「交渉人 真下正義」マスコットキャラクター「メトロ太郎」デザイン、映画『踊る大捜査線2-レインボーブリッジを封鎖せよ!』マスコットキャラクター「湾岸くん」デザイン、映画「スペーストラベラーズ」コンセプトデザイン、キャラクター原案、ロックバンド 「RIZE」CDジャケット、ライヴグッズデザイン等
米映画「スパイダーマン2」DVD特典用イラスト、米映画「BLADE III」CDブックレットコミック
監督:木崎文智
1969年生まれ、福岡県出身。東京アニメーター学院卒業。スタジオジャイアンツに参加し、アクション作画に磨きをかける。その後アニメーター仲間とともにスタジオへらくれすを設立、『BLUE GENDER』や『攻殻機動隊S.A.C』、『銀河鉄道物語』などに関わる。GONZO制作では『超重神グラヴィオン』で作画監督、『グラヴィオンツヴァイ』のOPコンテ・演出として参加した後、『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』で初監督を務めた。『AFRO SAMURAI』は監督作品第2作目。ダイナミックなアクションと人物の描写に定評のある気鋭のアニメーター。
〈代表作〉
『影技 SHADOW SKILL』『BLUE GENDER』『銀河鉄道物語』『ルパン三世 ワルサーP38』(以上、キャラクターデザイン・作画監督)『MAZE★爆熱時空(TV)』『TRIGUN』『VIRUS ―VIRUS BUSTER SERGE―』『超重神グラヴィオンツヴァイ』(以上、演出、絵コンテ)『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』(以上、監督)
●関連サイト
『アフロサムライ』日本公式
http://www.afrosamurai.jp
WOWOW ONLINE『アフロサムライ』特設
http://www.wowow.co.jp/anime/afrosamurai/
GONZO
http://www.gonzo.co.jp
●関連記事
『バジリスク』木崎文智・千葉道徳インタビュー(1)〜(3)
(07.05.02)