左腕にサイコガンを持つ不死身の男、宇宙海賊コブラの痛快無比な活躍を描くSFアドベンチャーコミック「COBRA THE SPACE PIRATE」。その30周年を記念し、原作者の寺沢武一が自ら監督・脚本・絵コンテを務めた新作OVA『コブラ ザ・サイコガン』の第1巻が、来る8月29日にリリースされる。主人公コブラ役には野沢那智、アーマロイドレディ役には榊原良子と、旧TVシリーズと同じキャスティングが実現。さらに、劇場版『コブラ』で主人公を演じた松崎しげるが、エンディングテーマ「Wanderer」を熱唱しているのも話題のひとつだ。
1995年に発表された『ザ・サイコガン』の原作コミックは、元々アニメ化を念頭に置いて作られた作品。その画面構成やコマ割りは、今回のOVAにもそのまま反映されており、驚くほど原作のイメージに沿った仕上がりになっている。そのあたりを見比べてみるのも一興だ。また、圧倒的な画力で知られる寺沢武一だけあって、絵コンテも単なる設計図の域を越えた巧さで描かれていて面白い。その中から、いくつかのシーンを特別に紹介しよう。なお、この絵コンテの完全版はDVD「コブラ ザ・サイコガン VOL.1〈特別版〉」に封入特典として収録されている。