今年も年明けからさっそく新番組のラッシュが始まる。2008年はいったいどんなアニメ音楽と出会えるのか、そしてどんなCDをご紹介できるのか、僕も楽しみなところだ。
本年もアニメ音楽CD瓦版をどうぞよろしく。
■PICK UP DISC
1月25日にDVDとHD DVDが同時発売される『VEXILLE』は、フルCGによる映像表現が話題になった作品だ。背景やメカニックのみならず、キャラクターまでもCGで作り込んだその映像は、アニメーションの新しい可能性を感じさせてくれるものだった。
監督の曽利文彦は以前にプロデュースを務めた『APPLESEED』でも同様の試みを行っていたが、この2作品で共に起用されているアーティストこそ、今回ご紹介するブンブンサテライツである。『VEXILLE』DVDのテレビCMにも彼らの楽曲「EASY ACTION」が使用されているので、耳にした方もいることだろう。
彼らは昨年デビュー10周年を迎えた日本人2人組ユニットで、国内よりも海外での実績・評価が先行した変わり種だ。英語詞による楽曲と、テクノとロックを融合させた音楽性は、ちょっと聴いただけでは洋楽アーティストのようにも思える。勿論、『VEXILLE』や『APPLESEED』のような近未来SF作品には相性バツグンだ。
サウンド面でも、フロアを揺さぶるような重低音のベース、ザクザクとした金属的なギター、絶妙に加工されたヴォーカルなど、世界のどこに出ても勝負できる本物のデジロックである。
特にこの「EASY ACTION」は、ブンブンならではのヘヴィさとキャッチーなメロディが両立しており、彼らの音楽への入口としてはピッタリだと思う。「日本にもこんな格好いいグループがいたのか!」と感じていただけると思うので、ぜひお試しあれ!
EASY ACTION/ブンブンサテライツ/SRCP-408/1,020円/ソニーレコード(発売中)[Amazon]
■新着ニュース
普段はCDを取り上げるこのコーナーだが、秋葉原で人気の女性アーティスト3名が立て続けにライブDVDを発売したので、今回はこれを紹介したい。
まずは年末の紅白歌合戦出場も記憶に新しい中川翔子。彼女にとって初となるツアーを収録したDVDだ。勿論セットリストには、彼女の愛するアニソンの名曲がズラリと並べられている。
中川翔子/1stコンサート〜貪欲☆まつり〜/SRBL-1333/3,990円/ソニーレコード(発売中)[Amazon]
続いては、春に武道館ライブも決定した田村ゆかり。コンスタントにCDリリースやツアーを行っているだけあって、DVD3枚組という充実の大ボリュームだ。多くのヒット曲を聴けるのは勿論のこと、多彩な衣装やダンスなどビジュアル面でも楽しめる。
田村ゆかり/Live 2006-2007*Pinkle Twinkle ☆ Milky Way*/KIBM-154〜156/6,800円/キングレコード(発売中)[Amazon]
最後にご紹介するのは桃井はるこ。昨年行われた北米最大のアニメイベント「ANIME EXPO2007」に出演した際の映像である。アメリカ人ファンの反応を見るのも楽しい作品だ。(W)
桃井はるこ/モモーイ! ワールドツアー2007 in LA/AVB1-26605/7,560円/「とらのあな」専売(発売中)
■リリース情報
1/9発売
『おねがいマイメロディ すっきり♪』OST/NECA-20052/2,000円/インデックス ミュージック[Amazon]
『ゲゲゲの鬼太郎』ED 「妖怪横丁ゲゲゲ節〜諸国漫遊編〜」/スワベジュンイチ/NECM-10088/1,000円/インデックス ミュージック[Amazon]
1/10発売
『機動戦士ガンダムOO』OST1/川井憲次/VTCL-60014/3,045円/ビクターエンタテインメント[Amazon]
1/16発売
『ひぐらしのなく頃に解』〜character case book〜 Vol.2 鷹野三四Link富竹ジロウ/伊藤美紀・大川透ほか/FCCM-0201/1,890円/フロンティアワークス[Amazon]
『獣神演武』OP「WINTERLONG」/BEAT CRUSADERS/DFCL-1413/1,020円/DefSTAR RECORDS[Amazon]
『正しい王子のつくり方』ED「Brandnew Me」/RAUH-WELT/CMET-17/1,050円/クライムミュージックエンターテインメント[Amazon]
僕らのアニソン〜ロックでトリビュート(仮)/水木一郎ほか/WKCL-3035/3,000円/Webkoo[Amazon]
(価格はすべて税込)
(08.01.07)
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