しばらくの間ご無沙汰だったこのコーナー。今回から装いも新たに、よりコンパクトかつスピーディに情報を提供させて頂こう。今月もサントラに主題歌に、注目作が目白押しである。
■PICK UP DISC
いよいよ『天元突破グレンラガン』のサントラが２月６日に発売となる。この日を待ちわびてきたファンも多いのではないだろうか。
先行して「天元突破グレンラガン BEST SOUND」がリリースされていたが、これは歌曲とＤＶＤとを同梱した３枚組という特殊な形態であり、劇伴の収録点数も少ない点が残念だった。それだけに今回、純粋なサントラとしてのリリースには期待が膨らむ。
内容としては、２枚組で全51曲という大ボリュームを誇り、劇中の主要な音楽をほとんど網羅しているのが嬉しい。長くて奇妙な曲名で笑わせてくれるのも相変わらずだ。
音楽面では、美しいストリングスと打ち込みとのミクスチャーという、いつもの岩崎琢サウンドを踏襲している。今回はそれに加えてラップを大々的にフィーチャーしているのが新機軸だ。聴き応え、ボリュームともに充分で、この冬に発売されるサントラの中でも大作感が際だっている。
また、アニメの内容や制作の背景については、現在アニメスタイルで連載中の「今こそ語ろう『天元突破グレンラガン』制作秘話!!」も併せてご覧いただきたい。
『天元突破グレンラガン』ＯＳＴ／岩崎琢／SVWC 7527〜7528／3,675円／ソニーミュージックエンタテインメント（2/6発売）［Amazon］
■新着ニュース
１月下旬のリリースラッシュも終わり、冬期新番組の主題歌ＣＤもかなり出揃ってきた。
特に『H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜』『true tears』という美少女ゲーム系の２作は、いずれも美しいストリングスで聴かせる壮大なナンバーだ。
『H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜』ＯＰ 「片翼のイカロス」／榊原ゆい／BRDF-3100／1,260円／ブロッコリー（発売中）［Amazon］
『true tears』ＯＰ 「リフレクティア」／eufonius／LACM-4459／1,200円／ランティス（発売中）［Amazon］
そして２月14日には、注目の『墓場鬼太郎』ＯＰ「モノノケダンス」が発売される。ジャケットは水木しげる描き下ろしで、それも鬼太郎たちと電気グルーヴの共演というのがマニア心をくすぐる。
『墓場鬼太郎』ＯＰ 「モノノケダンス」／電気グルーヴ／KSCL-1208／1,020円／キューンレコード（2/14発売）［Amazon］
劇場作品では、『空の境界』の主題歌「oblivious」が要注目だ。あのSee-SawやFictionJunctionでお馴染みの、梶浦由記による新プロジェクト「Kalafina」のデビューシングルでもある。
グレゴリア聖歌のようなスキャットが梶浦作品らしく、深く印象に残る楽曲だ。（Ｗ）
『空の境界』ＯＰ「oblivious」／Kalafina／SECL-586／1,223円／ソニーミュージックエンタテインメント（発売中）［Amazon］
（価格はすべて税込）
※『天元突破グレンラガン』ＯＳＴの発売日を修正しました。申し訳ありませんでした。
(08.02.04)
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