WEBアニメスタイル｜劇場版『空の境界』画コンテ集シリーズ、第４弾第四章「伽藍の洞」の画コンテ集が発売中！

劇場版『空の境界』画コンテ集シリーズ、第４弾
第四章「伽藍の洞」の画コンテ集が発売中！

　劇場版『空の境界』の画コンテを、講談社ＢＯＸとアニメスタイルの共同編集で出版するプロジェクト。その第４弾である、第四章「伽藍の洞」の画コンテ集が発売された。

　第四章「伽藍の洞」は、作中の時系列で言うと第二章と第三章の間に相当。病院で２年間眠り続けた式が目覚め、「直死の魔眼」の力を覚醒させる姿を描くエピソードだ。ストーリー自体は他の章に比べると比較的地味なものだが、喪失感にさいなまれる式や、独特な「死の世界」などの秀逸な描写が目をひいた。
　各章で監督が異なる本シリーズは、コンテの描き手も毎回異なり、それぞれの監督の個性がコンテに色濃く出ている。本コンテは、テレコム・アニメーションフィルムの中核アニメーターである滝口貞一監督の手によるもの。昨年末に発売されたＤＶＤと観比べてみるのも面白いだろう。また本書には、制作途中で急遽追加される事が決まったという「境界式」パートのラフコンテも収録。巻末インタビューでは、サブキャラクターデザイン、作画監督、原画と八面六臂の活躍をした滝口貞一監督に、たっぷりとお話をうかがっている。
　この画コンテ集シリーズは、各章を１冊ずつまとめる構成で、全７巻を予定。第五章の画コンテ集は、２月頭発売を目指して現在編集中。
　通常の講談社ＢＯＸは銀色の箱だが、この画コンテ本のシリーズは特別仕様の黒い箱になっているのが目印。画コンテ本としては、お手頃な価格となっているので是非手にとってみてほしい。