板垣伸のいきあたりバッタリ!

第176回
たとえ少しでも……

『戦国BASARA弐』放映開始しましたね、7月11日から!

 前回言ったとおり、自分もスタッフなので人ごとではありません。第1話には参加できませんでした(『迷い猫』#1やってたから)が、オープニングの原画は描けて嬉しかったです。と言っても本編のコンテ・演出2本やりつつだったので、大した数はこなせず、

「足を着いて画面に向かって顔を突き出す長曾我部元親」と「富嶽全貌T.Bに飛ぶオウムの回り込み」までの2カット!(注:毛利との激突は別の方です)

だけですが。これは自分が1本だけ監督した『戦国BASARA』第13話(第1期シリーズ最終巻OVA扱い)で描いた大好きな長曾我部って事で、描きやすかったし楽しかったし、『To LOVEる』OVA4、5巻以来半年ぶりの純粋な原画(他人のコンテ・演出で自分は原画のみって事)のお仕事になります。

フィルムの基本はコンテにありますが、アニメーションの基本はやっぱり原画!

たった2カットとはいえ思い入れして描いたシーンがフィルムになるのは本当に面白いし、いまだにワクワクするし、本放送観ても喜びます。

もちろん観たのは7月11日(日)の参院選の投票に行った後でです!

1票投じに行くのは国民の義務だと思うし、選挙に参加しない者は政治に対する不満を語る資格もないと思いますから。あと、選挙ん時の「投票用紙」が好きなんです、俺。皆さんも知ってると思いますがあの用紙、4つ折りにしても投票箱の中で自動的に開くでしょ? そのおかげで開票にかかる時間がずっと早くなったわけで。



こーゆー人類の小さな知恵に妙な感覚を覚える事があるもんです。そして大作アニメの中のたった2カットの原画でも思い入れて描けば視聴者に感動を与えられるハズ! と信じて描いているアニメーターなればこそ、全国民の中のたった1票が有意義なモノにできるとも信じられるんですね。いや、他のどんな仕事でも同じか……。みんな投票には行きましょう。『戦国BASARA弐』も観てください!

 で、今回も短くてスミマセン。

(10.07.15)