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日本人初! 
 アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート

 インディペンデント系アニメの世界で活躍を続ける山村浩二。彼の新作『頭山』が、去る2月11日、アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた。勿論、日本人では初めての快挙である。
 これを記念し、17日に緊急記者会見が開かれた。席上、山村は、12月の時点でセミファイナルに残っているとの連絡があった事を明らかにしながら、「ノミネート発表までの方が緊張していた。今は安心感の方が大きいです」「これを機会に短編アニメーションの存在が、少しでも知られるようになると嬉しい」と、その心境を語った。また、オスカーへの意気込みをとの声には、「とにかく早くすんでほしいです」と会場を笑わせた。
 会見ではさらに、NFB(カナダ国立映画制作庁)との間で次回作の企画が進行中であることも明らかにされた。今回のノミネートがその弾みになる事は間違いなく、成立すれば、これも日本人初の快挙となる。
 『頭山』は落語に題材をとった10分の作品。ケチな男の頭から、ある日桜が芽を出して……というもの。無国籍かつ幻想的な題材を用いる事の多い山村としては珍しく「大人向けを意識し、現代の日本を舞台にしてみた」という。主観的なショットを多用し、アニメーションならではの飛躍を堪能させる仕上がりとなっている。人気浪曲師・国本武春が語りを担当している事も話題のひとつだろう。
 なお、4月に東京渋谷のユーロスペースにて「ヤマムラアニメーション図鑑」と題して、『頭山』を含む、山村浩二作品の一挙上映が予定されている。また、DVD「山村浩二作品集」がパイオニアLDCより5月23日発売の予定。

●関連サイト
[Yamamura Animation's page]
http://www.jade.dti.ne.jp/~yam/

[パイオニア エル・ディー・シー]
http://www.pldc.co.jp/

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