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　編集・著作：スタジオ雄
　協力：スタジオジブリ
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■春の新番組をカウントする！
　小川びい　

　番組改編期の春が来た。アニメの本数だけを気にしている筆者が、新番組をまたまた数えてみたぞ。ちなみに内容に踏み込んだり、論評したりはしないので、あしからず（実際に前回はこんなの評論じゃないとの抗議のメールをいただいたのだ）。
　さて、どこからカウントするかだが、すでに３月にスタートしてしまっている『火の鳥』と『まっすぐにいこう。［第２期］』から始めることにしよう。２月の新番組には申し訳ないが外れてもらう。
　次に注意すべきは、ＯＶＡの先行放映だ。今回の改変期には、一見新番組に見えて、実はＯＶＡの先行放送というケースが多い。『王ドロボウＪＩＮＧｉｎ　Ｓｅｖｅｎｔｈ　Ｈｅａｖｅｎ』『サブマリン７０７Ｒ』『戦闘妖精雪風』『蒼い海のトリスティア』『コゼットの肖像』といった作品だ。どこまでがＴＶアニメでどこからがビデオアニメかは微妙な問題だが（例えば、筆者は『ナースウィッチ小麦ちゃん　マジカルて』は、プロデューサーの意向を反映して、ＴＶアニメと考えているけど、実際は……？）、どれもＯＶＡ先行放映と謳っているので、今回のカウントからは外そう。
　前述の『まっすぐにいこう。』を始め、『ゴーダンナー!!』『キン肉マン』『花右京メイド隊』『頭文字Ｄ』と、続編＆続投ものが数多いところも今期の特徴。『ギャグコロスタジオ』というのはどういう番組かと気にしていたら、なんと、枠内で『コロッケ！』と『絶体絶命　でんぢゃらす　じーさん』の新作をそれぞれ放映するという。『新・ゲッターロボ』も広い意味での続編だろう。藤本義孝監督の本領が初めて生きた『マーメイドメロディー　ぴちぴちピッチ　ピュア』や、『わがまま☆フェアリー　ミルモでポン！　わんだほう』などは、前番組から改題しての続投。『ミルモ』はなんと３度目の改題で、話数のカウントが実に悩ましい……。『最遊記ＲＥＬＯＡＤ　ＧＵＮＬＯＣＫ』も３度目の改題だ。『おじゃる丸［第７期］』、『忍たま乱太郎［第12期］』はもはや定番。このあたり、新番組と呼べるのか、ＴＶアニメをカウントする身からするとあれやこれや考えるところだが、ここは悩まずに素直に、新番組とカウントすることにする。
　あとは、５月から『サムライチャンプルー』と『ＬＯＶＥ　ＬＯＶＥ？』（Ａ１５枠内）が、６月からは『ＡＫＩＲＡ　ＫＵＲＯＳＡＷＡ’Ｓ　ＳＡＭＵＲＡＩ７』が始まる予定だが、これは２月も外したことだし、今回のカウントからは外すことにしよう。申し訳ない。
　というところで、カウントしてみたのが以下のリストだ。

●新番組リスト（開始順、公式サイトはアニメスタイル予定表を参照）

■３月
１『火の鳥』
２『まっすぐにいこう。［第２期］』

■４月
［１日］
３『Ａｑｕａ　Ｋｉｄｓ』
４『絢爛舞踏祭　ザ・マーズ・デイブレイク』
５『この醜くも美しい世界』
６『最遊記ＲＥＬＯＡＤ　ＧＵＮＬＯＣＫ』
７『恋風』
８『天上天下』

［２日］
９『神魂合体ゴーダンナー!!　２ｎｄシーズン』

［３日］
10『今日からマ王！』※マ＝マ＋○
11『マーメイドメロディーぴちぴちピッチピュア』
12『じゃがいぬくん』
13『ＤＡＮ　ＤＯＨ!!』
14『ケロロ軍曹』
15『愛してるぜ　ベイベ★★』

［４日］
16『それいけ！　ズッコケ三人組』
17『レジェンズ　甦る竜王伝説』
18『マシュマロ通信』
19『コロッケ！［第２期］』※「ギャグコロスタジオ」枠
20『絶体絶命　でんぢゃらす　じーさん』※「ギャグコロスタジオ」枠
21『美鳥の日々』
22『花右京メイド隊　Ｌａ　Ｖｅｒｉｔｅ』
23『せんせいの　お時間』

［５日］
24『デュエル・マスターズ』
25『おじゃる丸［第７期］』
26『忍たま乱太郎［第12期］』
27『Ｇｅｔ　Ｒｉｄｅ！　アムドライバー』
28『ＭＡＤＬＡＸ』
29『忘却の旋律』
30『爆裂天使』

［６日］
31『陸奥圓明流外伝　修羅の刻』
32『わがまま☆フェアリーミルモでポン！　わんだほう』
33『ＭＯＮＳＴＥＲ』
34『ＲＡＧＮＡＲＯＫ　ＴＨＥ　ＡＮＩＭＡＴＩＯＮ』

［７日］
35『キン肉マンII世　ＵＬＴＩＭＡＴＥ　ＭＵＳＣＬＥ』
36『鉄人２８号』

［９日］
37『新・ゲッターロボ』
38『魔法少女隊　ア・ル・ス』

［12日］
39『パンダーゼット』
40『ぷぎゅる』
41『ＧＡＮＴＺ』

［17日］
42『頭文字Ｄ　Ｆｏｕｒｔｈ　Ｓｔａｇｅ』

［18日］
43『のってけエクスプレッツ』

　３～４月にスタートする番組は実に43本。10年前には１週間に放映するアニメの数が40本程度だったことを考えれば、それが丸々入れ替わってしまうわけだから、何ともすさまじい。そんな事実を知ると、アニメに負けそうになる今日この頃だ。
　論評しないといいつつ、あえてこの中で注目の番組を挙げるとすれば、ＧＡＩＮＡＸの『この醜くも美しい世界』。『まほろまてぃっく』を引き継いだキャスティングが非情に興味深い。こうした例では他に、『母をたずねて三千里』と『未来少年コナン』、『あずきちゃん』と『Ｂビーダマン爆外伝』、『ＶＡＮＤＲＥＡＤ』と『ＳＴＲＡＴＯＳ４』ぐらいだろう……って、結構あるな。
　ちなみに、この前数えたら、筆者が現在見ていないアニメ（録ってはいるけどね）は20本近くもあることが判明。いやあ、まだまだアニメの道は険しいわ。幸いにして、ビデオデッキは卒業し、現在はハイブリッドレコーダーが３台稼働中。あと10年は戦える。42本の新番組も怖くはない。まだまだＴＶアニメには負けないぜ！

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