■森本晃司もハマっていた！？
　幻の傑作マンガ「ＭＩＮＤ　ＧＡＭＥ」が復刻だ！

　この夏に公開される湯浅政明監督作品『ＭＩＮＤ　ＧＡＭＥ』。その原作は、ロビン西が雑誌「ＣＯＭＩＣ　アレ！」に95年1月〜96年3月まで連載した、シュールかつトリッピーな同名のマンガ作品である。連載時にＳＴＵＤＩＯ４゜Ｃの森本晃司、田中達之といったクリエイター達がこの作品にハマっていた、というエピソードからも、原作「ＭＩＮＤ　ＧＡＭＥ」の尖鋭さがうかがえるというものだ。『音響生命体ノイズマン』制作中に、湯浅政明も森本に勧められて、この原作に触れたのだそうだ。彼らが強く支持していた事も、今回のアニメ化が成立した理由のひとつである。
　

　漫画家志望のフツーの青年・西は、初恋の女の子・みょんと再会したその日にサイテーの死に方を遂げてしまった。あんまりな最期にどうしても納得できない彼は、神様にも逆らって強引に現世へとカムバック。自分の心の持ち方次第で、人生はなんぼでも切り開いていけると確信した西は、みょんと姉のヤンを巻きこんでハチャメチャな逃避行をスタートさせた。行く手に待ち受けるのは想像を絶する展開と、数々の危機。はたして３人は最後まで己のマインドを武器に、人生の試練を走り抜ける事ができるのか？　その冒険の果てにある未来とは？
　
　かつて連載をまとめたものが全３巻の単行本となったが、あまりに内容がぶっとんだものであったためか、その後、絶版。映画『ＭＩＮＤ　ＧＡＭＥ』制作中には、すでにレアものとなっていた原作を求めて、湯浅監督以下のＳＴＵＤＩＯ４゜Ｃスタッフが東京中を走り回ったのだそうだ。
　今回の復刻では、旧版で全３巻だった内容を１冊にまとめた。600ページを越える分厚い単行本である。表紙イラストは湯浅政明が担当。巻末には森本晃司と湯浅政明による寄稿も収録。これもなかなか「らしい」仕上がりなのでお楽しみに。ＳＴＵＤＩＯ４゜Ｃレーベルから発行される初のマンガ単行本となる。

●商品データ
ロビン西・著「ＭＩＮＤ　ＧＡＭＥ」
定価：本体2200円（税込2310円）
発売日：6月25日
発行：Beyond C.／スタイル
発売：飛鳥新社

●関連サイト
『ＭＩＮＤ　ＧＡＭＥ』
http://www.mindgame.jp/

ＳＴＵＤＩＯ４゜Ｃ
http://www.studio4c.co.jp/