「ジブリがいっぱい スタジオジブリ立体造型物展」「球体関節人形展」等、アニメ関連の企画を積極的に展開している東京都現代美術館。アニメ関連のイベントが目白押しのこの夏、東京都現代美術館も、充実した企画展示を用意してきた。その名も「日本漫画映画の全貌」。“動画”等々と呼ばれていたアニメーションが、やがて“漫画映画”と呼ばれるようになり、そして“アニメ”と呼ばれる。日本のアニメは、その実態とあわせ呼び名もまた変えてきた。
そこで、草創期から東映動画の発足、そしてAプロ、テレコム、さらにはスタジオジブリへと続いていく日本のアニメーションのひとつの流れを、「漫画映画」という観点から、語り起こそうというのが本展示の狙いだろう。
企画は展示が中心で、大きく3つに分かれる。戦前・戦中の、日本のアニメーションの誕生期の作品を貴重な資料とともに紹介するのがAゾーン。続くBゾーンでは、東映動画の長編群を紹介、さらにCゾーンでは、『パンダコパンダ』『ルパン三世 カリオストロの城』から『天空の城ラピュタ』『千と千尋の神隠し』まで、大塚康生・高畑勲・宮崎駿らの辿った足跡を追う。さらにDゾーンでは新作アニメの情報展示も。
ほかに、会期中、特設スペースで名作短編を上映するほか、週末には『長靴をはいた猫』『セロ弾きのゴーシュ』『アリーテ姫』『となりのトトロ』等のフィルム上映も予定されている。
会期は7月15日から8月末まで。詳しい上映作品・日程等は、下記のWEBサイトを参照してほしい。
会 期:7月15日(木)〜8月31日(火)
月曜休館(7月19日は開館、翌20日休館)
場 所:東京都現代美術館
入場料:大人1000円、中高生800円、小学生500円
問合せ:03-5777-8600(東京都現代美術館)
●関連サイト
アニドウ
http://www.anido.com/
東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/
(04.07.01)
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