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タツノコプロ40周年記念作品
 『鴉 ─KARAS─』
 ハイテンションバトル&斬新映像に期待せよ


 2月8日、タツノコプロダクション40周年記念作品となるOVAシリーズ『鴉 ─KARAS─』の製作発表会見が都内で行われた。魔都・新宿を舞台に、謎のダークヒーロー“鴉”と機械化された妖怪との壮絶な闘い、その渦中に巻き込まれていく人間達のドラマを描いたアクション・エンターテインメントだ。企画原案・監督は、『THE ビッグオー』で原案・キャラクター&メカデザインなどを手掛け、本作が初監督作品となる、さとうけいいち。キャラクターデザイン・総作画監督は、『真ゲッターロボ 世界最後の日』の羽山賢二。そして、造形作家として活躍する安藤賢司が妖怪デザインを担当している。
 会見に先立ち、第1話「鴉開眼 OVERTURE」の試写が行われた。その内容は、全編に理屈抜きのかっこよさが溢れかえる強烈無比な“序章”。冒頭、夜の新宿上空で繰り広げられる壮絶な空中戦を観るだけでも、そのスピード感と迫力に圧倒される。2Dアニメと3DCGの大胆な融合も本作の見どころのひとつだ。ボリュームたっぷりのアクション・シークエンスは3DCG主体で描かれているが、一切モーションキャプチャーを使用せず、ハイクオリティかつケレンに満ちたアクションが楽しめる。そして、三池崇史の映画を思わせるような猥雑さと毒気を孕んだ世界観、過剰な説明を排したスピーディな演出も魅力的だ。少なくとも第1話は「WEBアニメスタイル」読者なら観て損のないものに仕上がっている。

▲製作発表会見の出席者達。左からさとう監督、鈴木かすみ、渋谷飛鳥、和田聡宏、九里社長(写真右)
 会場には、さとうけいいち監督、主人公の“鴉”/乙羽を演じる和田聡宏、ヒロイン・ヒナル役の渋谷飛鳥、鴉を操る謎の少女・ゆりね役の鈴木かすみ、そしてタツノコプロ社長の九里一平が登場。メインキャストの3人は、揃って今回がアニメ声優初挑戦という若手俳優達。会見では出席者それぞれが革新的な作品制作に臨む意気込みと、完成した第1話への確かな自負を語った。

さとう 世界に出しても負けないパワーを持った作品になったと思います。アニメではあまり使わないハイスピード撮影の手法などの新たな試みも採り入れ、第1話の出来には僕もかなり満足しています。ぜひ全6話通して観ていただいて、目を凝らし、耳を凝らして、映像と音のコラボレーションを楽しんでください。

 DVDは5月28日リリース(発売元:東芝エンタテインメント/販売元:松竹)。以降、全6巻を順次リリースしていく予定で、通常版とコレクターズ版の2種類が同時発売される。価格は未定。またソフト発売に先駆け、3月末にはパーフェクトチョイス(PPV)で先行放映される。詳細は下記公式サイトまで。

●関連サイト
『鴉 ─KARAS─』
http://www.thekaras.net/

(05.02.10)
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