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片渕須直が真価を発揮
リアルなファンタジー『アリーテ姫』
 来月公開される『アリーテ姫』は片渕須直監督が、現代的な童話『アリーテ姫の冒険』を原作に、たっぷり時間をかけて作り上げたリアルなファンタジー。テーマは「私にできることはなんなのか?」というシンプルで普遍的なもの。物語やテーマに関して、考えに考え抜いて作られており、様々な仕掛けが用意されているが、全体の印象は複雑でも難解でもなく、清々しくも明瞭で、若い観客の心に直接訴えかける作品となっている。
 名作劇場や、森やすじの作品を思わせるシンプルで柔らかいキャラクター、フルデジタルによる制作だからこそ可能となった繊細な色使い、片渕作品ならではの凝ったカメラワーク等、アニメーション表現に関しても見るべき点は多い。
 片渕須直の代表作は、名作劇場の『名犬ラッシー』(監督)、『MEMORISE』「大砲の街」(技術設計)、TV『あずきちゃん』『ちびまる子ちゃん』(演出)等。また、学生時代に『名探偵ホームズ』で脚本デビュー、『LITTLE NEMO』パイロットフィルム(テレコム版)に演出補佐として、『魔女の宅急便』に演出補として参加、という経歴の持ち主でもある。『アリーテ姫』は、今まであまりまとまった仕事を残す機会がなかった彼の、初めての劇場監督作品であり、その才能を充分に示す仕上がりとなっている。
 公開館は少なく、今のところ話題になる事も少ないようだが、作品の仕上がりはかなりのもの。多くの人に観てもらいたい映画だ。

※2001年7月21日より、東京都写真美術館、シネ・リーブル池袋他にてロードショー

●『アリーテ姫』公式サイト
http://www.so-net.ne.jp/movie-eye/arete/index.html

●メインスタッフ

監督・脚本/ 片渕須直
原作 / ダイアナ・コールス『アリーテ姫の冒険』(学陽書房刊) キャラクターデザイン/ 森川聡子
作画監督/尾崎和孝
美術監督/西田稔
CGI監督/笹川恵介
色彩設定/林亜揮子
音響監督/早瀬博雪
編集/瀬山武司
音楽/千住明
主題歌/「金色の翼」 作詞/大貫妙子 作・編曲/千住明
テーマ曲/オリガ「クラスノ・ソンツェ」 作詞/オリガ 作・編曲/千住明
声の出演/桑島法子:アリーテ姫、小山剛志:ボックス、高山みなみ:アンプル、沼田祐介:グロベル、こおろぎさとみ:魔女、佐々木優子:ナレーション
製作/アリーテ製作委員会(Beyond C./電通/小学館/IMAGICA/オメガ・プロジェクト)
制作/STUDIO4℃
配給/オメガ・エンタテインメント

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