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どもっ、再びのお目もじ嬉しゅうございます！ 『マインド・ゲーム』応援団の団長“でぞれ”です。なななんと、連載第１回で『マインド・ゲーム』応援に名乗りを上げるお便りが届きました。しかもカナダから！ いきなり海外ですよ！ 湯浅監督もびっくりしてました。ありがたいことですねホントに、グスン（涙もろい、と）。
って感じで、これからも応援団員の数はガンゴン増え続けていくと思いますので、即席ですが『マインド・ゲーム』応援団の規約第１弾を作ってみました。
【『マインド・ゲーム』応援団員心得 Ver. 1.0】
１．とりあえず友人・知人・一族郎党に片っ端から勧める
２．みんなで観に行ってひたすら楽しむ
３．公開中は何度でも観て理解を深める
４．面白かったら素直に面白かったと言う（掲示板にも率先して書き込む）
５．ＤＶＤが出たら即座に購入（複数枚でも可）
６．でもやっぱり劇場にかかる機会があれば、スクリーンで何度でも観ておく
……規約というか順番になっちゃいましたね。「観てないうちから他人に勧めたりして大丈夫かしらん？」なんて思われるかもしれませんが、そこはなにしろ傑作ですので、「馬鹿野郎こんなもん見せやがって！」などと胸ぐらを掴まれるような事はまずありません！ と断言。
さて、あまりにも唐突に始まってしまったため、早くもＳＴＵＤＩＯ４℃さんの方から「何なの、このページ？」というエッジのきいた反応をくらった本コーナー。俺もそう思います！ ＳＴＵＤＩＯ４℃といえば『音響生命体ノイズマン』や『ＴＨＥ ＡＮＩＭＡＴＲＩＸ』など、最高にカッ飛ばしたビジュアルを創り続けるアニメプロダクションなわけですが、何故にロビン西の「ＭＩＮＤ ＧＡＭＥ」を映像化する事になったのでしょう？ いろいろ聞いて回ってみました（伝聞なんで若干大げさかもしれませんが、知りませんそんなの）。
アニメファンの間で映画化が進んでいるらしいと噂され始めた頃には、すでに絶版状態に陥っていた「ＭＩＮＤ ＧＡＭＥ」。幻と化した単行本を追い求めてさんざん書店を駆けずり回り、精も根も尽き果て散った若い情熱の数はどれほどかしれません。それも今月末には奇跡の復刊たあ、イイ時代になったもんだゼ御同輩！ んなこたともかく、さかのぼる事10年近く前、単行本どころか「ＣＯＭＩＣ アレ！」での連載当時（95年１月〜96年３月）から、「こりゃすげえ！」と原作に目をつけていた人物がおりました。その名は森本晃司！ 森本さんは事あるごとに周りの人にこの作品を勧めまくっていたとか。でも、まだその時点ではまさか映像化するなんて思いも寄らない事でした。
それからしばらく後、ＳＴＵＤＩＯ４℃の田中栄子プロデューサーが、とある作品の音楽素材を受け取りに作曲家の自宅に押しかけた時の事。曲の上がりを待つ間、何か本でも読もうかしらんと目をやった棚の中に「ＭＩＮＤ ＧＡＭＥ」のタイトルが。「あーこれね、みんなが面白い面白いって言ってるやつは」と、何の気なしに手に取りページを繰り始め、読み終える頃には「これは絶対に自分たちの手で映像化しなくちゃ！」と固く誓っていたそうです。初期の構想では全編実写（！）による映像化も考えていたとか。
映画化は決定したものの、具体的なビジュアルプランが見えず、はて一体どうしたものやら……原作のテイストはそのままに、アニメーションとしてそれを成立させ得る逸材、ってそんな人どこにいるのよ？ と皆が頭を悩ませていたその時、田中プロデューサーの脳裏に一人の天才アニメーターの名前が浮かび上がった！ 「湯浅さんなら、できる」
白羽の矢が立った“世界で最もオリジナルなアニメーターの一人”こと湯浅政明さんも、『音響生命体ノイズマン』制作中にすでに森本監督から原作を見せられ、その非凡な面白さと表現の達成度の高さに感銘を受けていたそう。ちょうど演出意欲が高まっていた時期でもあり、「これは面白いものが作れるかもしれない」と感じた湯浅さんは、さっそく監督オファーを快諾。ここに『マインド・ゲーム』の企画は正式スタートし、全ての歯車が動き出したのだった！
……とまあ発端部はそんな感じで、結果的には見事に映像化をやり遂げているわけです。そりゃもう、やり過ぎなくらい。それこそ原作のテイストそのままに、ある面では原作以上に。具体的なところは映画を観て確かめてもらうとして、お知らせできる限りのところはまた紹介していきたいと思います。では、また来週！
（04.06.18）
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