WEBアニメスタイル
更新情報とミニニュース
アニメの作画を語ろう
トピックス
ブックレビュー
もっとアニメを観よう
コラム
編集部&読者コーナー
データベース
イベント
 

 編集・著作:スタジオ雄
 協力:スタジオジブリ
    スタイル

WEBアニメスタイルについて メールはこちら サイトマップ トップへ戻る
コラム

『マインド・ゲーム』応援団
  第11回 ネタバレイベント赤裸々レポート!

 どうも、『マインド・ゲーム』にもっともっとお客さんが入りますように、と毎晩お星さまにお祈りしてから床に入るオトメチック応援団長“でぞれ”です。ついでに、この期に及んでまだ観ないつもりの人にも、心変わりのチャンスか、もしくはいわれなき罪科が訪れますように。あっ、流れた! と思ったらこっち来た!! うわあー!!

 さて、23日にロフトプラスワンで行われた「第19回アニメスタイルイベント『マインド・ゲーム』トーク大会!」もとい「あつまれ『マインド・ゲーム』応援団サマーナイトフェスタ'04(昨日考えた)」ですが、平日にもかかわらずたくさんのお客様にお集まりいただきました。本当に有難うございます。会場には原恵一監督も応援にいらっしゃってました。
 第1部はまず湯浅政明監督と小黒編集長が登壇し、いきなりマッドハウス応援団ギャルズから監督に花束贈呈という華やかなオープニング。さらに、みょんちゃん役の前田沙耶香さんがステージに登場すると、そのあまりの可愛らしさに舞台も客席も揃ってノックアウト! かわゆいです! 小作りです! 快活で元気いっぱいな口調はみょんちゃんそのまま。舞台の上では標準語で話されてましたが、小黒編集長のリクエストで「ウチが他の子と付き合ったら、悲しい?」という関西弁の切ない台詞まで演じてくれました。そして開演数十分後にしてようやく名物司会のパルコキノシタさんが到着。得意の関西弁で前田さんと打ち解けたトークを弾ませていました。終いには弾ませすぎて叱られてましたが……。
 第1部のメインイベントである、監督自身による「エピローグ」&「エンディング」全カット徹底解説は、さすがに皆さんどよめきっ放し。4分の1の速さでスロー再生しても監督のコメンタリーが追いつかないほど、超高密度の中に詰め込まれたバックストーリーやディテールに、驚きの声が頻発してました(主催者・司会者含む)。どんなMCよりも面白い湯浅監督の軽快なトークで客席に笑いを巻き起こしつつ、第1部は終了。秋に発売予定のムックでも、この2つのシークェンスの全カット解説を収録する予定なので、お楽しみに!

 第2部は『マインド・ゲーム』のヴィジュアル面についての解説。ゲストはキャラクターデザイン・総作画監督の末吉裕一郎さんと、CGI監督の笹川恵介さん。笹川CGI監督は、湯浅監督曰く「スタッフの中でも一番しっかりしてて、一番スケジュールにうるさかった“影の監督”」。焼鳥屋のシーンと脱出シーンを例に取り、美術ボードやCG素材などの実物を呈示しながら、具体的な制作状況について貴重なお話が聞けました。

笹川「よく他の映画で、CGだけが偉そうに目立ってるみたいなのがイヤだったんです。だからあんまり偉そうにしたくないな、と。本当はその映画の流れがずっとあって、最後まで走り抜けて1本の映画、だと思うんです。もともとある画に勢いがあるので、それが死なないように、流れに気をつけてやってました」

 作画監督の末吉さんは、言わずと知れた『クレしん』組。初めてSTUDIO4℃で仕事をする湯浅監督にとって、ツーカーで話ができる末吉さんは無くてはならない相方だったとか。さらにそのモーレツな仕事ぶりがスタジオ内部でも評判に。

笹川「末吉さん、朝早く来てすごい勢いで仕事して、僕らが出勤する頃にはもういないんですよ。『どこ行ったの?』って聞いたら『シンエイ行って『クレヨンしんちゃん』やってる』って(笑)」
湯浅「もー、イヤになるぐらい速いんですよ! 僕が一所懸命描いてると、ふらっといなくなったりする。で、また戻ってきてチョロッとやって、またいなくなる。でも上がってる仕事は僕よりずっとあったりするんですよね」
小黒「どんないきさつで『マインド・ゲーム』の作監を引き受けたんですか?」
末吉「湯浅さんとやるんなら、ぜひやりたいと。それで、もしやるんなら作監をやりたかったんです。巧い原画マンがいっぱい来るだろうから、楽できるかなと思って(笑)。その後、打ち合わせやった時になって『えらい仕事引き受けたなー、どうやって逃げようかなー』と思って(笑)。結局、原画マンが本当にみんな巧かったんで、楽でしたけどね」

 発言は控えめな末吉さんですが、作画ではスパークしまくり。参考上映された天国のシーンでは、全カットの作画ならびに神様のデザインも担当。実写カットでは自ら変装して神様役で出演!

 続いて、各シーンの原画を手がけたアニメーターの仕事に話題は移行。全編作画に見応えある作品なだけに、濃いファンにとっては全シーンの担当原画マンが気になるところ。皆さん熱心に聴き入っておられました。そして、4℃内部のスタッフが涙ぐましい努力で撮影した実写素材用レア映像を特別上映。湯浅さんの容赦ないツッコミが爆笑に次ぐ爆笑を呼んでいました。ひょっとして当日一番ウケてたかも? 撮影に駆けずり回った制作スタッフの皆さん、ご苦労様でした。

湯浅「みんな楽しそうな感じで仕事してるんで、なんかステキな感じがしましたね。『こいつら、ステキやん?』みたいな(笑)」

 そして、時間を大幅にオーバーしつつ第3部がスタート。湯浅監督、笹川さん、末吉さん、そして前田さんを招いて、今度は俳優さんが出演する実写素材映像《フィーチャリング前田沙耶香・アンレイテッド門外不出バージョン》を上映。その衝撃の内容に関しては、当日会場にいらした皆さんだけの秘密です。いやあー、すごかった。
 最後は客席からの質問大会。今回はいつにも増して手を挙げる人が多く、そして質問のクオリティも高いものでした。やっぱり『マインド・ゲーム』って、それだけ豊かなものを観た人に喚起させる映画なんだな、って改めて感動したり。

 当日販売したアニメスタイル謹製・湯浅政明Tシャツも好調な売れ行きを見せ、イベントは無事終了。その後の打ち上げも大所帯でわいわい楽しく、午前3時を軽く回るまで盛り上がっておりました。皆さんお疲れさまです! はふう。
(04.08.27)

●関連記事
『マインド・ゲーム』関連記事

●関連サイト
『マインド・ゲーム』
http://www.mindgame.jp/

STUDIO4゜C
http://www.studio4c.co.jp/

STUDIO4゜C ビヨンドシティ「マインド亀」
http://www.beyond-c.co.jp/mindgame/

●期間限定『マインド・ゲーム』応援団掲示板はこちらから。

一覧へ戻る


Copyright(C) 2000 STUDIO YOU. All rights reserved.