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時に、西暦2015年。離れて暮らしていた父親に呼び出され、第3新東京市を訪れた碇シンジは、人造人間エヴァンゲリオン初号機に乗り込み、人類を脅かす謎の敵「使徒」と戦う事になった。シンジの戦いが続く中、彼が所属している特務機関ネルフや、使徒とEVA等に関わる謎が浮かび上がっていく。果たして、彼の父であるネルフ総司令、碇ゲンドウ達が進める「人類補完計画」とは一体何なのか?
『新世紀エヴァンゲリオン』は1995年10月4日にTVシリーズの放映がスタートし、翌年3月27日に全26話の放映が終了。その最終2話では、諸々の事情からテーマ的な収束が優先され、ドラマに関しては最少限の描写にとどまってしまった。それはファンと制作スタッフにとって消化不良の感を残す事になり、最終2話がリメイクされる事になった。それが劇場作品として公開された第25話「Air」と第26話「まごころを、君に」である。
1997年春にTVシリーズの再編集である「DEATH」と第25話の前半部にあたる「REBIRTH」を併せたものが『EVANGELION DEATH AND REBIRTH』として公開。同年夏に、第25話「Air」と第26話「まごころを、君に」を併せた『THE END OF EVANGELION』が公開され、『エヴァ』は完結した。
『エヴァ』は、GAINAXと庵野秀明監督の代表作でもあり、同社と庵野監督ならではの「濃厚な」作品である。キャッチーかつ存在感ある登場人物、凝りに凝ったSF設定、圧倒的な情報量と仕掛けられた謎、等々、多彩な魅力を持った作品であり、熱狂的ファンを生み出した。また、作品中に散りばめられた多くの謎、クライマックスの展開等について、放映中からファンの間で様々な論争が繰り広げられ、その人気の盛り上がりは「『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』に次ぐサードインパクト」と呼ばれたものだ。90年代半ばのアニメブームを牽引したタイトルでもある。
スタイリッシュな映像、ディテールやセリフの作り込み、シリーズ中盤以降に続出する実験的な手法等、アニメとしてのスタイルも斬新なものであった。作画に関しても見るべきところは多く、中でもメカアクションのエキスパートが結集した第壱話「使徒、襲来」、第弐話「見知らぬ、天井」、第八話「アスカ、来日」、第九話「瞬間、心、重ねて」、第拾弐話「奇跡の価値は」、第拾八話「命の選択を」、第拾九話「男の戦い」、劇場版第25話「Air」等は作画マニア必見だ。
以下、フィルムのバージョン違いについて記す。
TVシリーズ全26話は、VC&LD化の際と、2003年にリリースされたリニューアル版で、それぞれ映像と音声に手が入れられている。特に、第弐拾壱話「ネルフ、誕生」から第弐拾四話「最後のシ者」に関しては、多数の作画リテイクとシーンの追加が行われた。リリース中のリニューアル版DVDでは、第弐拾壱話から第弐拾四話は、OAフォーマット版とビデオフォーマット版が収録されているが、このOAフォーマット版もTV放映されたものそのままではなく、一部が作画リテイクされたものだ。
「DEATH」は劇場公開後に二度手を入れられており、計3バージョンが存在する。すなわち、最初の「DEATH」と、WOWOWで放映された「DEATH(TRUE)」、第25話「Air」と第26話「まごころを、君に」と共に『revival OF EVANGELION』のタイトルで上映された「DEATH(TRUE)2」(2は上付き文字)である。ソフト化された「DEATH」は全て、最終バージョンの「DEATH(TRUE)2」である。
[『新世紀 エヴァンゲリオン』(TVシリーズ)データ]
[『EVANGELION:DEATH』(劇場作品)データ]
[『新世紀 エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGERION』(劇場作品)データ]
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