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かつて許仙(シュウセン)に助けられた、白蛇の精の白娘(パイニャン)は美女の姿となり、許仙の前に現れた。2人は愛し合うようになるが、高僧・法海和尚に白娘の正体を見破られ、2人は引き裂かれてしまった。流罪にされた許仙との再会を果たすために、白娘は法海和尚に戦いを挑む。
日本初のカラー長編アニメーション。“東洋のディズニー”すなわち、海外に通用する長編漫画映画の制作を目標に、東映が日動映画を母胎に設立した東映動画(現・東映アニメーション)の長編第1作である。当時の東映には熟練した作画スタッフは少なく、原画は大工原章と森康二の2人のみであったが、高水準の作品に仕上がり、内外で高く評価された。第9回ブルーリボン特別賞、第12回毎日映画コンクール特別賞等、多くの賞を受賞。
原作は中国の同名民話。コミカルな動物のキャラクターを脇に配してはいるが、物語の大筋は、男女の悲恋を扱った大人びたものである。森繁久弥(現・久彌)と宮城まり子の2人が全登場人物を演じている。
[参考資料]
細萱敦編集『日本アニメの飛翔期を探る』(パンフレット)読売新聞社・美術館連絡協議会
東映動画編『東映動画長編アニメ大全集』(上巻)徳間書店
●公開データ
1958年10月22日公開
劇場作品 78分
●スタッフ&キャスト
製作/大川博
企画/高橋秀行、赤川孝一、山本早苗
原案/上原信
脚本・演出/薮下泰司
構成美術/岡部一彦、橋本潔
音楽/木下忠司、池田正義、鏑木創* (*倉が八+一+君)
台詞構成/矢代靜一 ※靜の円は月
原画/大工原章、森康二
背景/草野和郎、前場孝一
動画/大塚康生、坂本雄作、喜多真佐武、紺野修司、中村和子、寺千賀雄、楠部大吉郎、長沼寿美子、藤井武、加藤洋子、松隈玉江、赤坂進
トレース・彩色/進藤みつ子※、山田みよ、伊藤澄子※、本橋文枝、宮崎正子* (※藤のくさかんむりは間が切れている *崎の大は立)
撮影/塚原孝吉、石川光明
録音/森武、小松忠之
編集/宮本信太郎
音響効果/吉武冨士夫
風俗考証/杉村勇造
進行/稲田伸生
声の出演/森繁久弥(東宝)、宮城まり子(東宝) (※森繁久弥は現・森繁久彌)
(04.07.02) |
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