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■『夢枕 獏 とわいらいと劇場』
1991年5月〜11月リリース OVA全4巻(「レンタマン」に1話ごとに収録)
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夢枕獏の伝奇幻想短編小説を元にしたオムニバス作品。元々は、「レンタマン」という連続形式のレンタルビデオマガジンに各1話ずつ収録されたものである。「レンタマン」は、レンタルビデオショップが全国に普及し成熟した当時の状況を受けて、その名の通りレンタルショップを中心として展開する、漫画雑誌感覚のビデオマガジンという、大変意欲的な狙いで企画されたビデオシリーズだ。本作の他に、『紅いハヤテ』『あばしり一家』『寿五郎ショウ』の4作品が、いわば連載の形で各巻に1話ずつ収録され、1991年5月より2ヶ月おきに4巻までリリースされた。後に各々の作品ごとにパッケージにまとめられ、再リリースされている。
『紅いハヤテ』『あばしり一家』が連続ものであったのに対して、『夢枕獏とわいらいと劇場』は、オムニバス作品らしく、各話ごとに異なる作風となっている。「夢蜉蝣」「深山幻想譚」はスタジオぴえろ(現・ぴえろ)が制作を担当、演出を青木佐恵子が、コーディネーターをベテラン・鳥海永行が担当し、非常に手堅い仕上がりをみせた。一方、「四畳半漂流記」「骨董屋」の制作はD.A.S.Tが担当、監修として板野一郎がつき、監督を当時の新鋭・橋本晋治と、大平晋也がそれぞれ務めている。「四畳半漂流記」は異色なビジュアルの作品であり、「骨董屋」は『THE八犬伝』1話から『THE八犬伝[新章]』4話へと至るリアルアニメの過渡期の作品として注目される。
原作者の夢枕獏は、当時、大変な人気作家で、一世を風靡した伝奇アクション小説ブームの立て役者のひとりである。伝奇アクションの他に、幻想色の強い短編の書き手としても知られており、本作は「悪夢喰らい」および「魔獣館」の2冊の短編集に収録された同名短編4本がもととなっている。
なお、初リリース時は、「夢蜉蝣」「深山幻想譚」「骨董屋」「四畳半漂流記」の順に発表されたが、後のパッケージ化の際には、「夢蜉蝣」「四畳半漂流記」「深山幻想譚」「骨董屋」の順に改められている。
(文/小川)
企画製作/吉田尚剛(ネクスタート・創映新社)、布川ゆうじ(スタジオぴえろ)、永井隆(ダイナミック企画)
原作/夢枕獏
「夢蜉蝣」
1991年5月21日
CAST/壬生:山寺宏一、文緒:鶴ひろみ、永室:中村彰男、倉田:塩谷翼、試験官:立木文彦、学友A:渋谷茂、学友B:石田彰、学友C:真殿光昭
演出/青木佐恵子
キャラクターデザイン・作画監督・原画/梅津泰臣
美術設定/吉原一輔
美術監督/西川増水
撮影監督/佐野禎史
音響監督/斯波重治
原画/林千博、細山正樹
動画チェック/豊島光子
動画/竹内健、林大樹、君島繁、石塚貴之、岩上由武、高乗陽子、田名部節也、高村和宏、加藤敦紀、青木俊晶、大森卓、田辺聡志、奥山忠恒、信動画
色指定/西村美智子
仕上検査/三上孝一
仕上/小川弘、松尾早百合、三原由美子、森次純子、山之上友一、田尻由美子、矢野悦子、岩崎静子、藤田陽子、高島美和、富岡守乃、YAEGRINA、スタジオOM青森
ブラシワーク/池田健司
背景/吉村敏幸、西川増水
撮影/珊瑚礁、佐藤隆郎、沖田英一、佐藤輝男、大熊義明
編集/坂本雅紀、森田清次、松本裕
音楽/見良津健夫
音楽制作/LEGATO MUSIC
録音制作/オムニバスプロモーション
録音スタジオ/東京テレビセンター
調整/梅林一夫
効果/依田安文(わいわいサウンド)
現像/東京現像所
タイトル/アズスタッフ
制作デスク/小林弘靖
制作プロデューサー/朴谷直治
アニメーション制作/スタジオぴえろ
制作協力/中村プロダクション、YAEGRINA、信動画、スタジオOM青森
コーディネーター/鳥海永行
「四畳半漂流記」
1991年11月21日
CAST/島田美智彦:飛田展男、沙織:小林優子、中年男・ミカエル:キートン山田、ルシフェル:巴青子、ヤクザ風の男:茶風林 ※巴青子はクレジットママ
脚本・絵コンテ・キャラクターデザイン・作画監督/橋本晋治
美術監督/石垣努
撮影監督/津田輝王
音響監督/本田保則
原画/橋本浩一、柿田英樹、清水勝祐、二村秀樹、青木真理子、友田政晴、阿部美佐緒、馬場俊子、桜美勝志、橋本晋治
動画チェック/わたなべりつこ
動画/大貫有希、嶋田俊彦、松原祐治、湯浅秀男、石田浩一、横山義家、青木理恵、川原真哉、飯田孝則、朝陽動画、スタジオえっぐ
色彩設定/鈴木一法
仕上/三沢厚子、スタジオオーエム、朝陽動画、錦映動画、スタジオえっぐ
特効/前川孝
背景/石垣プロダクション
撮影/ツドー工房
編集/尾形治敏、伊藤勇喜子
音楽/見良津健夫
音楽制作/ヒューマンミュージック
録音ディレクター/鶴岡陽太
録音/梅林一夫
録音スタジオ/東京テレビセンター、アバコ・クリエイティブ・スタジオ
音響制作/アーツプロ
整音/阿部幸男
効果/神保大介(スワラプロ)
現像/東京現像所
制作デスク/なかやますずみ
制作進行/小山恭子
制作プロデューサー/浦野ひろあき
スーパーバイザー/宮下研史
アニメーション制作/D.A.S.T
監督/橋本晋治
監修/板野一郎
「深山幻想譚」
1991年7月21日
CAST/私:田中秀幸、男:吉村よう
演出/青木佐恵子
キャクターデザイン・作画監督・原画/鈴木信一
美術設定/吉原一輔
美術監督・背景/伊藤主計
撮影監督/佐野禎史
音響監督/斯波重治
原画/竹山稔
動画チェック/豊島光子
動画/竹内健、秋山美津江、石塚貴之、岩上由武、高乗陽子、田名部節也、上津達也、加藤敦紀、鈴木勤、青木俊晶、田辺聡志、ソウルぴえろ
色指定/西村美智子
仕上検査/三上孝一
仕上/新谷富美子、植山幸子、白市香織、杉田靖代、土岐智子、スタジオぴえろ福岡分室、ソウルぴえろ
ブラシワーク/池田健司
撮影/珊瑚礁、佐藤隆郎、沖田英一、佐藤輝男、大熊義明
編集/森田編集室、坂本雅紀、森田清次、松本裕
音楽/見良津健夫
音楽制作/LEGATO MUSIC
録音制作/オムニバスプロモーション
録音スタジオ/東京テレビセンター
調整/梅林一夫
効果/依田安文(わいわいサウンド)
現像/東京現像所
タイトル/アズスタッフ
制作デスク/小林弘靖
制作プロデューサー/朴谷直治
アニメーション制作/スタジオぴえろ
制作協力/中村プロダクション、スタジオOM青森、スタジオぴえろ福岡分室、ソウルぴえろ
コーディネーター/鳥海永行
「骨董屋」
1991年9月21日
CAST/織田:麦人、織田(青年時代):長谷有洋、敬子:佐々木るん、店主:加藤正之、井沢:河合義雄、山室:岡和男
脚本・絵コンテ・キャラクターデザイン・作画監督/大平晋也
美術監督/長尾仁
音響監督/本田保則
原画/佐々木守、田中達之、黒沢守、二村秀樹、本猪木浩明、工藤正明、高橋信也、吉田英俊、橋本晋治、青木真理子
動画チェック/渡辺律子
動画/松原祐治、大貫有希、嶋田俊彦、湯浅秀男、石田浩一、横山義家、川原真哉、青木理恵、錦映動画、美林動画
色指定・仕上検査/鈴木一法
仕上/三沢あつ子、錦映動画、美林動画
特殊効果/前川孝
背景/スタジオチューリップ、中原英統、長江剛、荒木清次郎、高橋麻穂、長尾真由美、伊藤千代子、角美保、前田由起子、STAR pro
撮影/I.M.G、トランス・アーツ、キャバーン
編集/虫プロダクション
音楽/見良津健夫
音楽制作/ヒューマンミュージック
録音ディレクター/鶴岡陽太
録音/今関種吉(タバックスタジオ)
録音スタジオ/タバックスタジオ
音響制作/アーツプロ
調整/佐藤進(整音スタジオ)
効果/神保大介(スワラプロ)
現像/東京現像所
制作担当/中山鈴美
制作進行/小山恭子
制作プロデューサー/うらのひろあき ※クレジットママ
スーパーバイザー/宮下研史
アニメーション制作/D.A.S.T
監督/大平晋也
監修/板野一郎
主題歌/「月の宵、目覚めし時」
作詞:紅玉、作曲・編曲:長内悟、歌:鶴ひろみ
主題歌製作/ユーメックス、藤田純二
プロデューサー/永井謙次、梅崎浩志、中村嘉男、井上徹
製作/ダイナミック企画、スタジオぴえろ、創映新社、ネクスタート
※なお本クレジットは、1本のパッケージにまとめられた際につけられたエンディングクレジットから作成したものである。 |
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