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イベント

第12回
『タイガーマスクと木村圭市郎』特集

日時■2003年4月28日(月)18時〜
会場■LOFT/PLUS ONE
出演■木村圭市郎、木村タカヒロ、原口正宏、小黒祐一郎
司会■パルコキノシタ

主な上映作品
『タイガーマスク』(抜粋)
木村さんが作画を手がけたOP

▲会場には、アニメーターの金田伊功の姿も。下段右の写真は、木村圭市郎と金田伊功の歴史的ツーショットだ

 今回は「タイガーマスクと木村圭市郎」の特集。『タイガーマスク』のオープニングと共に木村圭市郎が颯爽と登場すると、大きなどよめきが起こる。アニメーターらしからぬがっしりとした体格と迫力に、度肝を抜かれた人も多かったようだ。しかし、その独特、かつ軽快なトークがはじまると、会場は途端に活気付く。
 登場して最初のトークは、もちろん『タイガーマスク』についてだった。しかし、それは作画ではなく、どちらかといえば演出寄りの話。実はアニメーターになる前、映画監督を目指していた時期があったのだそうだ。もちろん、作画についての話も満載で、充実した時間となった。
 ここで一旦木村圭市郎は退場。原口正宏と小黒によって『タイガーマスク』の歴史的意義を語るという趣向になる。『タイガーマスク』が社会性やテーマ性を全面に押し出した作品であったという事が改めて認識された。小黒によってセレクションされた映像は、今観ても新鮮な驚きに満ちており、会場からは幾度となくどよめきが起こる。
 イベントも後半に入ると、木村圭市郎のご子息でイラストレーターとして活躍している木村タカヒロも登壇し、ますますヒートアップ。当時の事が、まるで昨日あった出来事のように生き生きと語られ、会場からは笑いが絶えなかった。 彼が清書を担当した劇場版『サイボーグ009』のコンテ、企画中の新作のキャラクターといったお宝も飛び出し、楽しい時間が過ぎていく。
 締めとなった質問コーナーでは実に幅広い質問が飛び出した。体験談などを交えながらの答えは、時に思いもかけない話となる事もあったが、それがさらに場を沸かせる。最後の最後まで会場は賑やかな雰囲気に包まれていた。「俺のアニメはロックだからよ」。そう言って笑う木村圭市郎の、正に独壇場といったイベントだった。

 今回のイベントに観客としていらした金田伊功は、『タイガーマスク』や『アタックNo.1』の頃からの木村圭市郎のファンなのだそうだ。特別に、彼の木村圭市郎へ想いを、ファンレターのかたちで書いていただいた。


●金田伊功からのファンレター
〈マイ ウェイ 木村 圭市郎さま〉

●関連サイト
木村タカヒロのHP
[Faceful]http://www.faceful.org/

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