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■小西賢一(前編)
■小西賢一(後編)

 
アニメの作画を語ろう
『TOKYO GODFATHERS』
作画監督 小西賢一インタビュー(前編)


 現在公開中の『TOKYO GODFATHERS』は、今 敏の3作目の監督作品。赤ん坊を拾った3人のホームレスを主人公にした喜劇タッチの映画である。今監督らしい凝った作りで、ドラマ的にも映像的にも見どころは多く、作画に関してはキャラクターの芝居や表情の面白さに重きをおいた作りとなっている。それはアニメーションが本来持っていたにも関わらず、忘れられかけていたものだ。しかも、そこにきっちりと近年のリアル系作画のエッセンスが入っているのが面白い。
 また、参加したそれぞれのアニメーターの個性が発揮されているにも関わらず、テンションのバラつきがほとんどないのも素晴らしい。今回はキャラクターデザイン、作画監督を務めた小西賢一に『TOKYO GODFATHERS』について話をうかがう事にしよう。

●東京ゴッドファーザーズ:オフィシャルサイト
http://www.sonypictures.jp/archive/movie/worldcinema/tgf/


2003年11月14日
取材場所/東京・マッドハウス
取材・構成/小黒祐一郎
PROFILE

小西賢一(KONISHI KENICHI)

1968年6月23日生まれ。埼玉県出身。血液型A型。1989年、研修第一期生としてスタジオジブリ入社。1999年にフリーとなる。主な作品に映画『ホーホケキョ となりの山田くん』(作画監督)、『海がきこえる』『総天然色漫画映画 平成狸合戦ぽんぽこ』『耳をすませば』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』(以上、原画)。今 敏監督の『千年女優』では原画と作画監督(共同)を担当し、続く『TOKYO GODFATHERS』でキャラクターデザイン(今監督と共同)と作画監督を務める。他にペンネームで『メダロット』『ワイルドアームズTV』等にも参加。

小黒 今日は『TOKYO GODFATHERS』の取材なんですが、先に小西さんの今までの仕事についてもうかがえますか。そもそもアニメーターになろうと思われたきっかけは何なんですか。
小西 まあ、子供の頃から普通のアニメファンだったんですよ。絵を描くのが好きで、受験をして大学にも行ったんだけど、周りがつまらなかったんで、その後に専門学校に行きまして。で、行っている間に、スタジオジブリの新人募集がある事を「アニメージュ」で知って。ジブリの事はそんなによく知ってるわけじゃなかったんだけど、世間の人と同じぐらいには作品を観てて。「ジブリに入れたら、いいよな」と軽く思って、試験を受けたら、運良く受かってしまったという。
小黒 学生時代には画は描いてたんですか。
小西 落書き程度ですね。高校では美術部にいましたけど。
小黒 別にマンガ画を描いてたというわけでも……。
小西 ないですね。
小黒 デッサンとかはやったんですか。
小西 高校の頃はやってましたけど、大学も普通の文系の大学に行きましたから、そんなに本格的にやったわけじゃないんですよ。
小黒 ジブリでは同時期の方は、どなたがいらっしゃるんですか。
小西 僕は1期で入ったんだけど、2期も一緒に試験を受けた人達なんですよ。入る時期が半年ズレただけなんですよね。そこに吉田(健一)君とか、安藤(雅司)君とか。あと、演出で活躍してる笹木(信作)さんとかが、いたわけですね。
小黒 いかがでしたか。アニメーターをお始めになって、手応えとか。
小西 手応えですか(苦笑)。入ってみたはいいけど、宮崎(駿)さんがいて、高畑(勲)さんがいて、近藤喜文さんもいて。みんなが先生なわけですよね。だから、僕にとって「学校みたい」な感じで、まあ、先生の教えのままに頑張るみたいな、そういう感じになっちゃいましたね。だから、なかなか弾けて飛び出すような事はできなかった。
小黒 お師匠さんにあたる人はいらっしゃいますか。
小西 直接、誰かについてやったという意味での師匠はいませんけど、自分が師匠だと思ってる人はいっぱいいますよ。一番はやっぱり宮崎さん。それから、近藤喜文さん。もっと若い人で言えば、田辺修さんとか、濱洲英喜さんとかね。
小黒 小西さんはネチっこく動かすのが好きな方だろうと決めこんで話を進めますが、動きの面白さに目覚めたきっかけとかはあったんですか。
小西 僕は、大したアニメーターじゃないんですけど(笑)。
小黒 いえいえ。
小西 『(ホーホケキョ)となりの山田くん』での、田辺修さん、橋本晋治さん、濱洲英喜さんの仕事が自分にとっては衝撃的だったんです。「ああ、こんな動かし方をしてる人達がいるんだ」と目から鱗が落ちたような気がしましたね。橋本さんの仕事などを見ると、「ああ、こんなに自由にやっていいんだ!」みたいに思えて。
小黒 奔放に動かしてるわけですね。
小西 そうそう、そういう感じが凄くよくて。「ああ、こんな風に描けたら楽しいな」と思ったんですよね。
小黒 ジブリにはいつまでいらしたんですか。『千と千尋の神隠し』にも参加されていますよね。
小西 『となりの山田くん』が終わって、しばらくして辞めたんです。『千と千尋』はフリーで参加しました。
小黒 ジブリ時代の思い出深い仕事って何になりますか。
小西 思い出深いと言うと『耳をすませば』のバイオリンの演奏シーンですね。あそこをやらせてもらったのが一番思い出深いと言うか。近藤さんとの仕事という意味でも、『耳をすませば』は印象深いです。
小黒 ジブリをお辞めになったきっかけとかは、あるんですか。
小西 やっぱり10年もいると、飽きてくるんじゃないですかね。外の仕事をやりたくなってきたというのもあったし。それと、『となりの山田くん』をやって疲れたというのもきっかけでした。
小黒 作画監督ですものね。
小西 ええ。画を描く事の疲れだけでなく、管理職としての疲れとか(苦笑)。それがきっかけになったんだと思います。それと、もう時効だから言える事なんですが、実は『となりの山田くん』の作画インの前に『人狼』をちょっとやってるんですよ。その時に、井上(俊之)さんの画を見て、感激したりして。まあ、そういう志向も高まってたんで。
小黒 「違う方のもやりたいぞ」と。
小西 うん。「リアルなものもやりたいなー」って。
小黒 『人狼』で原画を担当されたのはクライマックスの一部、辺見が地下道を逃げてくとこですよね(編注:撃たれた辺見が水が流れる坂を滑り落ちるあたり)。
小西 あの作品も凄く刺激になったし、新鮮で楽しい仕事でしたよね。これも疲れる作品でしたけど(笑)。
小黒 フリーになられた後の仕事は何になるんですか。
小西 フリーになった後だと、細田(守)さんの『(デジモンアドベンチャー)ぼくらのウォーゲーム!』がありますね。
小黒 えーと、デジモンの戦闘中に、光子郎がトイレに行くあたりの芝居ですね。
小西 そうそう。あそこら辺ですね。戦闘シーンの方は別の人がやってるんですけど。その時に、スタッフルームに濱洲さんがいて。それで『千年女優』に誘われたんです。その頃、細田さんと、今(敏)さんが自分の中で気になっていた監督だったんです。だから、上手い具合にその2人と仕事ができたのは、非常によかったですね。
小黒 『千年女優』の小西さんも、やる気満々な仕事ぶりで。
小西 あっ、そうなんですか。やる気満々な感じしました?
小黒 しましたよ。
小西 あ、そうですか(苦笑)。そうですねえ。とにかく今までやった事のないようなシーンがやりたくて。でも、ジブリにいたと言うと、どうしても日常芝居とか、地味なシーンを求められるんですよ。その頃、あまりやった事ないとこをやるのが目標としてあったんですが、ちょうど、そういうとこが空いてたんで、「ここをやらせてください」って自分で言ったんですよ。まあ入った時点で、そんなには選択肢はなかったんですけれど。
小黒 なるほど、他のシーンはすでに埋まっていたんですね。『千年』で担当されたのは、あの撮影現場のシークエンス(編注:映画の後半でSF映画のセットが崩れて、源也が千代子を助ける)全部ですか。
小西 そうですね。(宇宙服を着た千代子から)カメラが引いて撮影現場になって、若い源也がオーバーラップで、オヤジの源也に変わるところまでです。
小黒 源也が驚いて駆け寄るカットとか、リアクションが細かくていい感じでしたよ。
小西 参加しているのが巧い人ばっかりだったんで、怖々やってましたけどね。『千年女優』では色んな人の仕事が見られるのも楽しくて。『ウォーゲーム』も山下高明さんとか、中山久司さんとか、今まで出会った事のないようなすごい人とやれましたからね。
小黒 『千年』でも作画監督として名前が出ていますが、これはご自身の原画作業が終わってからの、お手伝い分ですね。
小西 そうです。最後のお手伝いです。
小黒 まとまってやったところはあるんですか。
小西 海岸に映画監督がいる、撮影現場のシーンがありますよね。監督が放り投げた紙コップを源也が「あわわ」とつかんだりするところ。あそこと、千代子が掃除をしていたら鍵が出てくるあたりはある程度まとまってやったかな。いきなり、作監の手伝いをする事になったんですが、どこまでやっていいか分からなかったので、基本的に画を修正するかたちで。動きについては「これはあんまりだろう」というものだけ直しました。
小黒 『東京ゴッド』に至るまでには、他にはどんなお仕事を?
小西 『千と千尋』ですね。あとは何をやったかなあ。ああ、あれもやってるんですよ。『Sci−Fi HARRY』のオープニング(笑)。
小黒 ああっ! そうなんスか。じゃあ、あの原田組の一人なんですね。あれってメインでやられている方が、名前を出せない事情があって匿名になっているんでしたっけ。
小西 ええ。あれで初めてあの方と仕事ができて、かなり楽しかったですよ。
小黒 どのカットを描いたんですか。
小西 最初のあたりで、暗闇が揺らめいて風が流れてる中で、こうやってて(肩を抱く仕種)、腕をダランと降ろすっていうカットなんですけど。
小黒 なるほど。今度注意して見てみます。『千尋』はどこをおやりだったんですか。
小西 『千尋』はカオナシが暴走するあたりですね。
小黒 具体的にはどこからどこまでなんですか。
小西 ニガダンゴを口に放り投げ込まれて突進して、障子を蹴破るところがあるんですけど。蹴破った後のカオナシが出てくるカットからですね。そこから、ドタバタが収まって、通路の奥を千尋が行って、その後にカオナシがよろよろって来るところ。千尋が(油屋の)外に出る寸前まで。
小黒 じゃあ大暴れのとこは大体。
小西 ええ、そうですね。あの時も、アクションをやった事がないからやってみたいなと思っていたら、それを描く事ができて。
小黒 ジブリの仕事にしても、フリーになってからの方が好きなところが取れるようになったという事ですか。
小西 うーん、まあ結果的にはそうなのかなあ。『千尋』の時は何度か話をいただいていて、参加できそうな時に依頼されたのが、そのアクションシーンだったんです。それで「ここならいいか」と思って受けたんです。
小黒 なるほど。で、いよいよ『東京ゴッド』ですけども。これはどういう形でお話が来たんですか。
小西 『千年女優』が終わった時に、今さんが『千年』の作監を集めて、慰労を兼ねて食事会をしたんです。その時に、ちょっと冗談ぽく振られたのが最初ですね。その後で『千と千尋』に参加したんですけれど、作業しているところに今さんと豊田さん(編注:制作プロデューサーの豊田智紀)が現れまして、それで「正式に話を」という流れでしたね。
小黒 その頃から『東京ゴッド』は「芝居を見せるアニメ」というプランだったんでしょうか。
小西 内容については、今さんがインターネットに『TOKYO GODFATHERS』の準備用のページを作っていたんですよ。そこに企画意図とか、イメージキャラクターが上げてあったので、作品の傾向みたいなものは知っていました。だから、芝居が重視される作品である事も分かっていました。……まあ、自分にアクションとか、派手なものを求めるはずがないと思ったし(苦笑)。
小黒 で、すぐにお受けになった?
小西 すぐにじゃなくって、ちょっとじらしたと思います(笑)。でも、最終的には受けましたね。今さんが直々に来てくれたのが、嬉しかったですよ。不安だったのは「自分の技量で大丈夫なのか」というとこで、あとはチャレンジするしかないなって。
小黒 参加なされた時には、コンテはもう進んでたんですか。
小西 いや、コンテにはまだ入ってないんじゃないかな。まだシナリオの段階でしたよ。
小黒 キャラクターデザインに関しては、具体的にはどういう感じで作業は進んだんでしょうか。
小西 そうですね。まず、主役3人を作りましょうという事で、週に一度ずつくらい打ち合わせをしていました。ベースになるものとして今さんの描いた画があったわけですけど、そのまんまで描くわけじゃないですから。打ち合わせでいろいろヒントになる落書きみたいなものを描いて、それを持ち帰って、打ち合わせした事を思い出しながら描いたり。やっているうちに(最初の今さんのラインから)どんどん外れていってしまったというか。
小黒 監督の要求とか、注文とかはいかがでしたか。
小西 今さんは「今回は、デフォルメや、伸び縮みをした方がいいと思うんだよね」と、最初から言っていましたね。「マンガ的にする」と言ってもどの程度やればいいのか、リアルなキャラクターをどの程度崩していいものなのかというのが難しかったですね。一応、とりあえず描いて、今さんに見せて、という感じでやっていました。
小黒 今さんとのやりとりが何度かあって、現状のキャラクターに落ち着いたわけですね。
小西 そうですね。それで作画に入ってからは、大塚(伸治)さんがいてくれたので。
小黒 やっぱり、大塚さんの存在は大きいですか。
小西 大きいですねえ。一原画マンというよりも、作品のスタイルも決め込んでしまうような、そういう影響力を感じましたよ。
小黒 僕は大塚さんって凄いきっちりとした芝居を描く人だろうと思ってたんです。勿論、かつてあんなぷるにいられた頃は、格好いい原画を描いていたんだろうし、最近の『フリクリ』とかではかなり崩した原画も描かれていて驚いたりしているんですよ。小西さんにとって、大塚さんはどんな方なんですか。
小西 うーん、難しいですけれど。『おもひでぽろぽろ』以来、ああいうリアルっぽい動きが目立ってると思うんだけど、やっぱり本来、大塚さんが持ってるものって、そういう弾けた方向なんじゃないかと思うんです。想像を越えた大胆な原画を描かれますよね。(『TOKYO GODFATHERS』の原画を)初めて見た時のインパクトも、「えっ!?」て驚くぐらいのもので(笑)。自分は、当初、あそこまでの飛躍は想定してなかったんで本当に驚きましたよね。
小黒 例えば、大塚さんの原画にどのくらい修正が乗ってるんですか。
小西 修正は……まあ、ほぼそのまんまですけどね。作監がどうなぞったって、あのインパクトは変わりませんからね(笑)。「それならもう、そのままだ!」って。修正をしても、時間のロスにしかならないんで(笑)。
小黒 せいぜい頬の線を整えるとか、そのくらいですか。
小西 そうですね、ちょっとディテールを整えるとか、そのくらいです。
小黒 大塚さんの原画は早めに上がったんですか。
小西 大塚さんが、一番最初に入ってくれた人なんじゃないですかね。それでやっぱり一番最初に上がってきて。
小黒 最初に上がったのが、あの段ボールハウスのシーンなんですね(編注:オープニングの少し後、段ボールハウスの中で、ハナが一晩だけ赤ん坊を預かろうと主張するシーン。特にハナの芝居が絶妙)。
小西 ええ、そうです。あそこです。
小黒 話は戻りますが、大塚さんの存在は大きかったんですね。
小西 大きかった。
小黒 そもそも今さんも、ある程度、大塚さんの存在を射程に入れて『東京ゴッド』の企画を立てたみたいな部分があったそうですよね。
小西 うん。それはもう、『千年女優』のあの……。
小黒 「ぴょん」ですか(笑)。
小西 ええ。「ぴょん」のカット以来(笑)。
小黒 やっぱり「ぴょん」ですか(編注:『千年女優』の時代劇のシーンで、姫君の千代子、源也、カメラマンの井田が、倒れた柱をぴょんと飛び越えて手前に来るカットの事。芝居的に非常に面白いものとなっている。ムック「千年女優画報」に原画が掲載)。
小西 「ぴょん」なんじゃないですかねえ。まあ他のカットも含めてでしょうけど。「今回は大塚さんを活かした映画にしよう」という狙いはあったと思いますよ。
小黒 『幻魔大戦』の金田伊功さんみたいなもんですかねえ。
小西 そうそう、そうですねえ(笑)。だけど、暴走しているように見えても外さないのが、大塚さんの不思議なところなんですよね。
小黒 そうですね。
小西 後で通して見ると、最初からそういう(演出的な)プランで描かれたように、まとまってるというか。
小黒 去年、アニメスタイルの『千年女優』イベントで、原画撮りのビデオを流した時には、派手過ぎて全体の中で浮いてしまうんじゃないかと思ったんですよ。だけど、繋がって音がつくと普通に見える。まるで魔法のようにハマっている(笑)。
小西 そうそう、目立つという意味では、むしろ他の人のところが目立ったりしてるかもしれないけど。本当、大塚さんは特殊なアニメーターですよね。
小黒 じゃあ、続けて大塚さんの事を聞いちゃいますけど、段ボールハウスのシーンを描いてから、例の病院のシーンを描くのが決まったわけですか(編注:他に大塚伸治が担当した主なものは、結婚式場のシーンでヒットマンとミユキが式場から出たところから、2人が乗ったタクシーをハナとギンが追うまで。アパートの前でギンが自転車に乗るところから、3人が清子を探して街中を走るシーンの途中まで)。
小西 そうですね。
小黒 病院の廊下の長回しが芝居的には、クライマックスですよね。
小西 今さんとしては、あそこをまた大塚さんにやってもらうのは決めていたみたいです。
小黒 あのハナの芝居なんて、あれだけ秒数があるわけだから、普通の原画じゃ成り立たないカットですよね。
小西 大塚さんのあの手法にも驚きましたよねえ。やりようによっては、リアルな芝居だけで、あのカットを成立させる事もできるはずですよね。それをああいう突飛な画が(笑)いっぱい出てくるみたいな、ああいう表現にしたのには驚きますよね。
小黒 グニャングニャン曲がるし。
小西 (笑)そうそう。……チェックする身としてはね、「大丈夫なんだろうか?」とは思いましたよ、やっぱり。
小黒 あの長回しのカットなんて、きっと原画は大変な厚みに。
小西 うん。特に今回、大塚さんはほぼ中割りなしで描いてましたからね。
小黒 あ、中割りなしですか!
小西 ええ。後半の手伝いでやったとこなんかは、まあ(中割りが)入ったかも知れないけど、自分で持っていたあの2シーンに関しては、ほぼないんじゃないかなあ。
小黒 それは凄い。道理で原撮が見応えがあるわけだ。原撮を観た時に「どこに中割りを入れるんだろう」とは思いましたけどね(笑)。
小西 大塚さんは、自分で原画に「動画番号A1」と入れていましたからね。

●「『TOKYO GODFATHERS』
作画監督 小西賢一インタビュー(後編)」へ続く


(03.12.19)

 
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編集・著作:スタジオ雄  協力: スタイル
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