アニメ音楽丸かじり(71)
『ガンダムUC』のサントラ第2弾が登場!
和田 穣
10月から始まった『ONE PIECE』の新章「最後の海 新世界編」に合わせて使用された新オープニング主題歌「ウィーゴー!」のシングルCDが11月16日に発売される。初代OP「ウィーアー!」のアンサーソングであり、歌/きただにひろし、作詞/藤林聖子、作曲/田中公平、編曲/根岸貴幸という「ウィーアー!」のチームが12年振りにふたたび結集した注目の楽曲だ。カップリング曲としては「ウィーアー!」の新録バージョンが予定されている。期間限定盤にはDVDが付属し、ノンテロップOPとプロモーション映像が収録予定だ。
『ONE PIECE』オープニング主題歌「ウィーゴー!」
期間限定盤:AVCA-49102/1,890円/エイベックス・エンタテインメント
11月16日発売予定
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通常盤:AVCA-49103/1,260円/エイベックス・エンタテインメント
11月16日発売予定
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11月11日からepisode4「重力の井戸の底で」の全国イベント上映が始まる、OVA『機動戦士ガンダムUC』。この作品のサントラ第2弾が11月9日にリリースされる。昨年3月に発売されたサントラ第1弾は、アニメサントラ初のBlu-spec CDにフルオーケストラのサウンドを収録ということで注目されたCDだった。僕も購入したのだが、スケールの大きなサウンドが詰まった、期待に違わぬ充実の1枚だったように思う。この連載でも過去記事にて取り上げているので、参照してほしい。
さてサントラ第2弾だが、episode 3「ラプラスの亡霊」、episode 4「重力の井戸の底で」用に書き下ろされた新曲と、サントラ第1弾の未収録曲から構成されている。全18曲収録と前作に比べて曲数は少なめだが、『ガンダムUC』のBGMは劇場作品に近い作りのため、各曲の尺はたっぷりと長めにとられている。トータルでは65分とボリューム充分だ。今回注目なのが、小林未郁が歌うepisode3の挿入歌「EGO」と、東京MX・BS11で放映された「episode1・2スペシャルダイジェスト 可能性という名のプロローグ」の使用楽曲「REMIND YOU」で、もちろんこの2曲も収録されている。ちなみに本盤は残念ながらBlu-spec CDではないので、音質重視派の人は注意してほしい。
「スクライド10周年プロジェクト」の一環として、TVシリーズを再構成した劇場作品『スクライド オルタレイション』前編が11月19日から公開される。このタイミングに合わせて、『スクライド』のサントラ盤2作が再発されることになった。中川幸太郎の初期の代表作であり、谷口悟朗監督との長きにわたるタッグが始まった記念すべき作品でもある。
曲数はそれぞれ21曲で、旧盤からの変更はなし。「Reckless fire」「Drastic my soul」の両主題歌も従来どおりに収録されている。旧盤の初回限定だったトールケース仕様はなくなったようだ。
『スクライド』の音楽といえば、テンションの高いビッグバンドジャズ、コンボジャズとラテンのサウンド。情熱的で分厚いサウンドが、作風と相まって興奮を高めてくれた。個人的には2000年代初頭を代表するサントラのひとつだと思う。まだ入手していない方は、これを機会にチェックしてみてはいかがだろうか。
(価格はすべて税込)
(11.11.08)