各地で梅雨が明け始めているここ数日、いよいよ暑さもこれからが本番だ。こんな時にはリゾート感あふれるＡＯＲで涼やかな気分に浸るのもいいし、あるいは敢えてアップテンポのスカやメロコアでテンションを上げるのもアリだろう（暑い時にカレーを食べるようなものですね）。
さて、今回最初に紹介するＣＤはどちらかと言えば後者、夏の暑さに挑戦するようなハイテンションの１枚である。７月からスタートした新番組『ひだまりスケッチ×３６５』の主題歌「？でわっしょい」だ。
前期のＯＰでは、本編のまったりとした雰囲気とは異なるアップテンポの楽曲に、歌った声優の面々も驚いたという。今回はそれに輪をかけた内容で、速いテンポにぎっちり詰まったシンセ音、そして繰り返される「わっしょい」の掛け声が実にホットだ。シャフト作品という事で、いつもながらＯＰアニメーションにも力が入っている。
続いてはアニメスタイルも画コンテ集の編集に参加している劇場『空の境界』より、現在公開中の第四章「伽藍の洞」と８月16日公開予定の第五章「矛盾螺旋」の主題歌をパッケージしたＣＤをご紹介。Kalafina「sprinter / ARIA」の両Ａ面シングルだ。
Kalafinaは『空の境界』の主題歌制作に合わせて結成されたユニット。主宰者の梶浦由記のほかはメンバーについて明らかにされていなかったが、最近になって情報が解禁された。以前に紹介した１ｓｔシングル「oblivious」でヴォーカルを務めたのはFictionJunctionのメンバーだったWakanaとKeikoで、このＣＤから参加するMayaとHikaruはオーディションで選ばれたという。
初回盤ＣＤにはビデオクリップを収めたＤＶＤが付属するため、４人の歌う姿を視聴できる最初の機会となりそうだ。
それから懐かしの作品のサントラを２点ご紹介。まずはアニメ・ミュージック・カプセル『CAT'S EYE』だ。
全40トラックを収録し、主題歌や挿入歌はレコード版、ＴＶサイズの両方が楽しめる。ブックレットにはライナーノーツのほか作品データ、録音データも掲載されるとの事だ。
このＣＤはリマスターが奏功して音質がかなり向上している。現在の基準からするとややトゥーマッチなリバーブ（1980年代にはそれが普通だった）がスッキリと整理され、放映当時よりも明瞭になったサウンドで楽しめるのは嬉しいところだ。
音楽は今年５月に惜しまれつつ亡くなった元SHOGUNの大谷和夫。1980年代を中心に多くのヒット曲の編曲を手がけ、杏里の歌う主題歌「CAT'S EYE」の編曲も担当している。
同じく「アニメ・ミュージック・カプセル」シリーズより『はじめ人間ギャートルズ』をご紹介。こちらも『CAT'S EYE』同様に東京ムービー作品である。
ドテチン、ヒネモグラ等のキャラクターや「固まる絶叫」「輪切り肉」「巨大貨幣」などビジュアルのインパクトも相当なものだったが、主題歌が忘れられないという方も多いのではないだろうか。
ＯＰ／ＥＤとも作詞は原作者の園山俊二、作曲はかまやつひろし。このＣＤではレコード版、ＴＶサイズの両方を収録している。挿入歌「ヒネモグラのテーマ」「マンモーのテーマ」等を網羅しているのも嬉しいところだ。こちらもブックレットにはライナーノーツのほか作品データ、録音データを掲載。
そして本作はあの久石譲のアニメ劇伴デビュー作でもある（当時は藤沢守名義）。1997年に発売された東芝ＥＭＩ盤のサントラはすでに入手困難なので、ファンならば押さえておきたいところだ。
なお、この「アニメ・ミュージック・カプセル」シリーズでは、今後も過去の名作のサントラが発売される予定だ。これからの展開に注目していきたい。（Ｗ）
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「？でわっしょい」ゆの（阿澄佳奈）・宮子（水橋かおり）・ヒロ（後藤邑子）・沙英（新谷良子）
LACM-4511／1,200円／ランティス／
７月23日発売
［Amazon］
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「sprinter / ARIA」Kalafina（初回生産限定盤）
SECL-669〜670／1,575円／ソニー・ミュージックエンタテインメント／
７月30日発売
［Amazon］
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アニメ・ミュージック・カプセル『CAT'S EYE』
CDSOL-1247／2,520円／SOLID RECORDS／
発売中
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アニメ・ミュージック・カプセル『はじめ人間ギャートルズ』
CDSOL-1249／2,520円／SOLID RECORDS
発売中
［Amazon］
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（価格はすべて税込）
(08.07.22)
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