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【artwork】『大江戸ロケット』
二発目 風来長屋紳士録
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『大江戸ロケット』artworkの二発目で取り上げるのは、主人公・清吉やソラが暮らす風来長屋の住人達。マンガ家のみなもと太郎や阿部川キネコなど、多彩なゲストデザイナー陣による賑やかな絵柄が楽しい。今回も絵師頭取・吉松孝博のコメンタリー付きでどうぞ。
●新佐(声之演出:山田きのこ)、三太(声之演出:鈴木清信)、六兵衛(声之演出:ふくまつ進紗)、六兵衛の妻(声之演出:佐藤智恵)
長屋に暮らす職人達。からくり職人の新佐、大工の三太、瓦職人の六兵衛。そして、六兵衛の鬼嫁。4人全員、ほぼ2頭身から3頭身というコンパクトサイズである。キャラクターデザインはマンガ家のみなもと太郎。
《吉松コメンタリー》
一番最初にみなもと先生の仕事場へ押し掛けた時、「こんな感じかなあ」とシャープペンでさらさらと描いていただいたものを、そのままクリンナップして使ってます(笑)。表情集とかは原作参考という事で、あえて作ってません。画面の中に小さなキャラがうろちょろ動いているのは、画的にも面白いですね。
●源蔵(声之演出:小西克幸)
長屋の住人。恐ろしく影が薄いため、誰からも覚えてもらえない悲劇の人物。算学が得意で、時に駿平をサポートしているが、それでも覚えてもらえない。キャラクターデザインはマンガ家の阿部川キネコ。
《吉松コメンタリー》
阿部川キネコさんのマンガ「ビジュアル探偵明智クン!!」に出てくる、明智というキャラをそのままいただきました。キャラ表も阿部川さん本人に描いてもらってます。唇をBLで塗られているのがマンガ家さんらしいな、と。たまにアニメーターが勘違いして、そのまま黒く塗ってきます(苦笑)。でも、このキャラに関しては結構みんな、ちゃんとキャラ表通りに描いてきてくれるので、僕が手を入れた事はほとんどないです。
●源蔵ママ(声之演出:佐藤ゆうこ)
息子の源蔵と暮らす、明るく元気なお母さん。学問ばかりに熱中して甲斐性のない息子を叱り飛ばしつつ、とても気にかけている。キャラクターデザインはマンガ家の滝沢のぼる。
《吉松コメンタリー》
阿部川さんの友達で、声優レポートマンガでおなじみの滝沢のぼるさんにデザインをお願いしました。最初は源蔵と並んでも遜色ない、派手なおばさんだったんですけど、二転三転して今のかたちに落ち着きました。ちっちゃくて可愛いお母さんとのアンバランスな感じが面白いかなと。
●天鳳(声之演出:早水リサ)、天天(声之演出:てらそままさき)
長屋に暮らす元芸人の姉弟。だが、天保の改革で活躍の場を失ってからは、北町奉行・遠山金四郎の密偵として働く。快活な姉・天鳳と違い、弟・天天は寡黙でクール。だが長い前髪を使って感情を豊かに表現できる。キャラクターデザインを手がけたのは、マンガ家の内藤泰弘。ちなみにネーミングの由来は円谷プロ制作の特撮番組「緊急指令 10-4・10-10」。
《吉松コメンタリー》
内藤さんのお描きになったキャラクター原案を、アニメ用にリファインさせていただきました。『TRIGUN』で一度やっているので、内藤さんの画のタッチは、当時よりは拾えたんじゃないかと(笑)。天鳳と天天は凄く華のあるキャラで、TV画面にもよく映えますね。今回いろんな人にキャラクターデザインをお願いしたのは、そういう事なんです。1人でやってると、どうしても主役キャラに栄養が傾いてしまう(苦笑)。「この人は脇役だからこれくらい」っていう変なバランス意識が働いてしまうんですけど、今回はそんなのお構いなしにいろんなキャラを出したかったんです。
●おぬい(声之演出:真堂圭)
長屋内の風紀を取り締まる、自称・番犬小町。長屋の可愛いマスコット的な存在で、駿平に一途な思いを寄せている。鼻と耳の感覚が鋭く、ちょっと人間離れした能力の持ち主。落語で言うところの元犬。
《吉松コメンタリー》
水島監督から「萌えキャラを描け」と無理難題を押しつけられたので、一応僕なりの萌えキャラを描いてみました(笑)。でも本編を見ると結構、ちゃんと可愛く映っているのでよかったな、と。頭に犬の耳(の飾り)がついていて、もみあげは犬の尻尾。犬耳の部分はご隠居の発明品なんですが、実はライトになったりします。あと、前髪は辻希美(笑)。まあ元は犬なので、犬っぽくて可愛い女の子といえば、やはり辻希美だろうと。これが猫なら田中れいなだったりするんだろうけど。基本的に誰がモデルになってるかというと、辻ちゃんです。だから八重歯があります。
●ご隠居(声之演出:納谷六朗)
風来長屋の大家さん。謎多き人物で、発明家としての顔も持つ。ソラの入居もあっさり認めてくれる、心の広い人物だ。10話で驚愕の正体が明かされるが、そうなるとその年齢は軽く100歳を超えている……。
《吉松コメンタリー》
これは、舞台でおヒョイさん(藤村俊二)が演っていたイメージそのままというか。服はちょっとアイヌ民族っぽく、あとは思いつきで頭に玉を乗っけてみたり。何か発明をひらめいた時に光ればいいかな、と思って(笑)。この輪っかもおそらく何かのからくりであろう、と。実は前に大地丙太郎監督と一緒に企画を練っていた時に、謎のお師匠さんというキャラクターがいて、そのデザインの流れにあるキャラクターなんですよね。って説明しても誰にも分からないだろうけど(笑)。
●ご隠居ガールズ
ご隠居と共に登場するお付きの女性たち。たいがい踊りながら出てくる。元は何かの動物で、簪や着物の模様で正体が分かる仕掛けだ。
《吉松コメンタリー》
ご隠居が拾ってきた動物を人間に変えて、身の回りの世話をさせているという設定です。このキャラ表を元に、いろんなバリエーションをその場その場で勝手に描いていい、というルールになってるんですけど、ほとんどこれが基本形ですね。でも、たまに「なんだこりゃ!?」っていうのもあって。魚がいたりとか(笑)。毎週大笑いしながら見てます。
[CD情報]
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●『大江戸ロケット』オープニングテーマ
PUFFY「boom boom beat/大江戸流れ星IV」
「大江戸流れ星IV」/『大江戸ロケット』オープニングテーマ
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2007年7月18日発売
定価1223円(税込)
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●『大江戸ロケット』エンディングテーマ(7月クール)
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I Got Rhythm/『大江戸ロケット』エンディングテーマ(7月クール)
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2007年8月8日発売
定価1223円(税込)
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●『大江戸ロケット』エンディングテーマ(4月クール)
サンタラ「100miles〜虹を追いかけて」
2007年6月20日発売
定価1223円(税込)
ソニーミュージック QQCL-26
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●公式サイト
http://www.ohedorocket.jp/
(07.07.26)
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