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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第1回
経緯(いきさつ)から、
「はじめまして」から、
ガイナの日曜日


板垣「アニメ様! 『この人に話を聞きたい』単行本、ください!!」
アニメ様「本あげるかわりに、仕事して〜」

……これが経緯です。

板垣「だいたい、自分みたいに無名な人物が書く文章なんてだれが読むんですか、アニメ様?」
アニメ様「何でもいいから、書いてよ〜」

……て感じで、なんとなく引き受けたコラムなわけです。
――さて、何書こーか?(本当にどうしよう……もう眠いし……)

アニメ様「古今東西、アニメについて何でもいいよ!」

……だ、そーなので、とりあえず自己紹介を……。

板垣 伸(いたがき・しん)――もちろん本名
1974年1月28日生まれ。みずがめ座のA型。
出身・愛知県名古屋市
職業・監督(……と言いたいけど、演出家……って言うか、まだアニメーターと言った方がよい時もある……)
作品歴・『耳をすませば』『もののけ姫』動画
『スーパーマン』『バットマン』(合作)原画
(……以上、テレコム・アニメーションフィルム所属時)
「アベノ橋魔法☆商店街」#3原画
(宇宙に向かって立小便するシーンを描きました。……アニメ様が唯一ほめてくれた作品かも)
他、書くのがめんどくさいので、次回以降適当に書き足します……

 ……作品歴を見てもわかるとおり、20代前半には特に代表作と言えるほどのものもなく、自分の担当したシーンがYouTubeにあがったりする事などまったくなく、はたまた数十秒の作品を何年もかけて描かせてもらえるほどの天才なパーティでは全然ない……。
 ――まったくの無名人です。
 なので、これから書かれる内容が作品やクリエイターの事だったり、もしかして会社の事に及んでも、所詮はごく平凡な一アニメ業界人の戯言だと思って忘れてもらえると嬉しいのですが……。
 でもまあ、基本的には「面白いアニメの話」や「楽しいアニメ制作現場」についてなら、自分にも書けそうなので、作品や会社の批判よりは、こちらの方を書いてみようと思います。ひとつ、よろしくお願いします。

 ……うーん、これだけで第1回が終わってしまうのもどーかと思うので、今日の出来事――。
 本日(1月14日 日曜日)お昼にガイナックスに入って、『グレンラガン』第6話の原画チェック残り4カットをかたづけました。……時間かかりまくり。絵コンテを描きはじめてから、今日まで9ヶ月はかかってます……(ギャーッ!)。その間、第7話のコンテ描いたり、自分の監督作もやりつつだったので、レイアウト(ラフ原)チェックなどはかなり作監・柴田由香様に助けられました。ありがとう! 柴田作監だけでなく、ガイナックスの新人原画さんや芳垣様……もちろん、外で原画手伝ってくださった方々もすごく頑張ってくれたおかげで、面白いものができそう! ……と喜びいさんで帰ろうとすると、廊下がコゲくさい! ゴムが焼けたような臭いがする! 「なんだ。どーした!?」と思っていると、コンテ集中部屋(通称「独房」)より出てきた今石監督いわく、「寒くて、ヒーターを2つ使ってたら、延長コードが焼けた……!」との事。


板垣「おわっ! 本当だ! コードが焼けてる!」
今石監督「怖え〜!!」

●本日の議題
“ガンプラ専用のプラカラーについて”
“ロボダッチのモビルスーツ、タマゴローは是か非か?”
“昔の、屋台やお城、はたまた扇風機のプラモ……って”
“『プロゴルファー猿』に出てくるようなゴルフクラブ作りの職人になりたい(板垣のみ)”
……を話し終えると、再びコンテチェック作業へ……。
 今石監督、ガンバってください!
来週
……俺も来月からはコンテチェックが始まるが。
……そう、『プロゴルファー猿』は俺にとって最高の――


(07.01.18)

 
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