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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第2回
『プロゴルファー猿』好き〜
プロゴルファーになる方法


 ――そう、『プロゴルファー猿』は俺にとって最高のアニメ!
 ……いや、最高の藤子アニメ!!(うーん、ずいぶんと狭いカテゴリーに……)

 『プロゴルファー猿』――ちなみにシリーズの方ではなく、“2時間スペシャル”の方……! たしか、2年間続いた同じ藤子アニメの『怪物くん』の翌月同枠〜2時間アニメスペシャルだったかと……。

 テレビスペシャル『プロゴルファー猿』(1982年10月だったか?)
 原作・藤子不二雄((A)……当時は表記なし)
 脚本・城山昇(有名なライターの方)
 キャラクターデザイン・鈴木伸一(どちらの? トキワ荘……? ……そーでない方?)
 作画監督・本多敏行(『怪物くん』他)
 音楽・筒井広志(シリーズ版『猿』の音楽もやってます……たしか)
 監督・福冨博(やっぱ『怪物くん』の人)
 制作・シンエイ動画(藤子アニメはおまかせ!)

 ……うろおぼえデータです。十数年前に発売された『TVアニメ25年史』(徳間書店刊)を読んだ時の記憶です。間違ってたら修正よろしく、アニメ様! <ご要望に応えて突っ込みをいれます。キャラデザインはトキワ荘の方の鈴木さんです(小黒)

 とにかく好きでしたよ! たしか、猿君の声……シリーズ版とちがって野沢雅子で、剣崎は石丸博也、紅蜂さんは横沢啓子(これ、どんな感じだったかおぼえていないのが痛い。……やっぱり、シータ、エルちゃん、魔美同様、エロくてイイ声なんだろうなー)、……そしてミスターXは若山弦蔵(『……いたんだよ、俺のジョン・シルバーが……!』)。

 まず、俺らの世代(30代前半)はやっぱり、手塚でもちばでも永井でも石ノ森でもなく“藤子不二雄”アニメの全盛期で育ってます。自分が、マンガを描きはじめたきっかけに“藤子不二雄”は外せないわけなんです。
 もちろん、藤子アニメは毎週全部観てて――

 『ドラえもん』……基本!
 『怪物くん』……怪物キャラが変なのいっぱいで好き!
 『忍者ハットリくん』……一応観てた
 『パーマン』……一応観てた
 『エスパー魔美』……エロアニメだ!

 ――な感じでした。その中で『プロゴルファー猿』!!
 なにせ、VHS、LD、もちろんDVDにもなっていない作品なんて記憶でしか説明できないのだけど、やけにカッコよかった気がするのです。作画がどーのこーのなんて、気にしなくていい小学3年生だった自分がおぼえているのは、“ただ興奮した”……って事だけです。たぶん『ドラえもん』や『忍者ハットリくん』のように“日常生活に突如現れるロボットや忍者に夢を叶えてもらう他力本願な少年の話”より、“自分のほしいものは自分の力で勝ちとろうとする少年の話”の方が自分の生理にはあっていたんだと思います(いくら“自分の力”でも『パーマン』や『エスパー魔美』は反則だっ!)。てなわけで『猿』こそ藤子アニメの最高峰……!! かと

 ……それにつけても、2時間スペシャル版『プロゴルファー猿』どーにかして観れないものか……? 当時、リアルタイムでビデオに録画してた人とか誰かいないでしょーか……?
 ……もし持ってて、“板垣に貸してもいい”と思ってる方、連絡ください! 情報、お待ちしております……!

 つまり、これだけ『猿』が好きになると、普通の小学生は

 「プロゴルファーになるしかない!!」

 ――と思うわけですよ。
 ……んで、将来プロゴルファーになるには、当然、

 「ゴルフクラブを作らなきゃ!!」

 ……です!! でも実際、『プロゴルファー猿』(マンガ&アニメ)でやっているような――

 ……このような形をした木の根っコは都会の公園ではなかなか見つからないわけです。
 だから、小学3年生の板垣は考えました……!!

 ……さらに考えました。

 ……で、さらに考えました。次に紹介する作り方は、画期的かつ会心の出来ばえで、“また一歩『猿』に近づいた!”……と(近づいてどーする!?)。
 『猿』になりたい人、必見……!
来週


(07.01.25)

 
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