さあ、感想は――
『長靴をはいた猫』……やっぱりよい!
『さよなら銀河鉄道999』……やっぱりのんびりしてる! せっかちな自分から見ると、数秒単位で切り落としたいカットが山ほどある……。
「けんか空手極真拳」……今回買った4作の内、最高!! バカ映画! 前回例に出した、いわゆる“映像インテリ”でアニメより実写の方が高尚だと思う人達に言い訳をしてほしい。TVにそのお客を持って行かれた頃の日本映画の品のなさ……! “求めているのは刺激だけ!”的ヤケクソさを……!(アニメに謝れ!)
……ま、そのヤケクソ感がたまらなくよい! そう、映画なんて決して上品なモンじゃないのだと再認識した! 好き!!
『赤かぶ検事奮戦記I』……買いますよ、BOX“II”――!
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――て、とこです。いまさら『長靴』に関して“森康二キャラ、可愛い(ハート)”だの“やっぱり、アニメの魅力は動きだよね!”……とか、お決まりの批評しても文面がもったいないので割愛しますが、森康二様と俺は“誕生日が一緒!”とよく自慢しちゃいます(ちなみに水島精二教授も同じ誕生日……)。
あと、この頃の東映長編のアニメーター、小田部・奥山夫妻が、自分が専門学校の頃の先生でした。今でも、先生方の展覧会があると、招待のハガキを下さって、とても嬉しいです(最近は忙しくてなかなか行けなくて残念ですが……)。
……で、突然ですが――
板垣的、アニメの偉い人(1)(続くのか……?)
小田部羊一(こたべ・よういち)先生
ご存じ『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』のキャラデ・作監の人。
でも話を聞くと、やっぱり東映長編の頃の原画の仕事の事を最も楽しそうに語ってくれます。板垣個人的には『龍の子太郎』、『じゃリン子チエ』が大好き!
奥様の奥山(玲子)様ととても仲がいいです(まあ当然か………)。
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小田部先生は、すごくおおらかで、すごく呑気な羨ましい方です。テレコムの新人動画の頃、相談をした事があります――
板垣「動画の枚数がなかなか上がらなくて……。どーやったら、早く描けるんですかねえ?」
先生「板垣君、早く描こうなんて考えちゃいけないの! スケジュールなんて制作が考える事だよおー」
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……いや、気が楽になりました。本当です。その後、自分は立派に“仕事は丁寧だけど枚数描けない動画マン”を2〜3年続けました。
まあ、先生とはいろいろお話しさせて頂きましたが、中でも印象的だったのは、車の話。あれは奥山さんの版画展に遊びに行かせて頂いた時かと思います。小田部先生の乗っていたワーゲンを見て――
板垣「おわっ、ワーゲンだ! 何でこんなに丸いんですか!?」
先生「何言ってんのお! 僕はこの丸さが何とも好きなんだよ」
板垣「いや、俺はタイヤ以外に丸い部分がある車は許せんのですっ!」
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――と、俺が言うと、先生は真面目にこう仰いました……。
先生「じゃあ板垣君はバスが好きなんだね!」
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板垣「……」
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……そうそう、東映って言えば、ある日、アニメ様がマッドハウスにやってきて……