今回のプロジェクト『バスカッシュ!』の間違いなく肝です、ハッキリ言って。
まず話を戻すと、河森(正治)さんからこの企画をいただいた際、決まっていたスタッフは、
以上でした(笑)。シリーズ構成もキャラデもまったく予定なし。そこで河森さんが、
「板垣さん、シリーズ構成って、誰か心当たりあります?」
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と聞かれた時、パッと思い浮かんだのが
――この顔でした。で、河森さんに
「『(機動戦艦)ナデシコ』とか『(学園戦記)ムリョウ』の佐藤竜雄さん!」
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と即答すると、河森さん的には“名前は知ってるけど一緒に仕事した事はない”でした。
「いや、つまり普段“監督”をやってる竜雄さんに“シリーズ構成・脚本”までをお願いするんです。と言うのも、なにしろアニメのシナリオってのはライターさんの書いたそのままではコンテにできないんです。どんなにホン読みでツメたホンでも必ずコンテ時は再構成するハメになるんです、自分は( 『ロザリオ〜』#10の話参照)。だからこそその演出家の苦労を充分知ってるであろう竜雄さんにシナリオを頼めれば心強いんですよ、絶対! なにせオリジナルだし……」
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と理由も即座につけ加えると、河森さんはスンナリ納得してくれたんでよかったんですが、実はこの時の説明が面倒くさくって割愛した“理由”もいくつかありました。まず、板垣が、
って事。あの作品よいですよね? 雰囲気が……って言うか、キャラクターたちがみーんないい奴で安心なんです。あと多少SFでありつつも取り扱ってるテーマは現実の少年少女にとってごくごく身近な楽しみや喜び、そして悩み・葛藤だったり……。ラスト、板垣は本当に感動したモンです。そんな
自らのオリジナル・全話脚本で気持ちいい少年少女を描ききった佐藤竜雄!
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――さんに『バスカッシュ!』の少年少女たちも描いてほしかったわけ。結果、出だしの数本は俺のワガママで何稿も揉んだ上、さらに俺がコンテでかなり変えた部分はあったりしますが、ホン読みもシリーズ後半に突入している現在では、この『バスカッシュ!』、竜雄さん抜きには考えられないくらい“佐藤竜雄色”が出てると思います。あと、
というのも依頼した理由のひとつ。だって、板垣の「新幹線大爆破」や「直撃! 地獄拳」といったバカ話にも真面目に付き合ってくれるんですよ、ホント(この点は河森さんも同じですが)。
そして何より、
も板垣的に大きな理由。無名な俺から見ると、お二方とも固定ファンがたくさんいるであろうビッグネームなのに、お互い“一緒に仕事した事ない”!? こりゃ、
ですよね? 早稲田卒の竜雄さんに対して慶応の河森さん……って事はホン読みは正に
で実に楽しそう。やっぱりアニメって皆で作るモンなのでこーゆー化学反応(?)は監督として嬉しい事のひとつなんです。
以上の理由で即、竜雄さんに電話しました。