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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第104回
また竜雄さんの事(3)

 前回、前々回な感じでシリーズ構成・脚本が佐藤竜雄さんに決まり、河森さんも交えて初めての話し合いとなりました。

板垣(以下、)「ははは!(笑) で、どーしましょう、『バスカッシュ!』」
竜雄さん(以下、)「ま〜、とりあえずアレだね。板垣君が何したいか、だね!」
「うん、そうですね。なんか、いくらスポーツでもロボットに成人乗せるの、イイ大人がオモチャに乗ってるみたいでイヤだから、主人公10〜11歳にして『コロコ○コミック』みたいな小学生向きがいいなあ〜」
「『コロコ○』……!?(笑) じゃ、とりあえず第1話を書いてみるかね」

 そう、俺、初めは子供向けに作ろうとしてたんです、『バスカッシュ!』。イヤ、言い訳すると、最初は「夕方枠で放映するかも」と言われてたからで。
 すると、さすが佐藤竜雄さん! 見事に「コロコ○コミック」なホンが上がってきました。

「はははは……!! これは本当に『コロコ○』で来ましたね!」
「(苦笑しつつ)ま、そう言われたからね〜」
「主人公が家帰ってきて『ただいま、母ちゃん!』だもん!」
「だって、こーゆー発注だったじゃないかよ!(苦笑)」
「俺はこーゆー『あばれはっちゃ○』好きだけど、今回は無理そうですね(笑)。やっぱ、もう少し年齢層上げましょ!」
河森さん「そうでしょ〜」

 で、続いて第2稿!

「やっぱ、竜雄さんは人がイイですよね。登場人物が皆『ムリョウ』みたいに善人ばっかりだなあ。俺はもっとケンカごしで荒っぽい会話にしたいんですよ!」
「ふう〜ん」

「例えば、主人公が街中の○○○壊してまわるとか〜。主人公とペットももっと口ゲンカさせてですね〜」
「はいはい」
「――て感じでよろしくお願いします!」

 ――な感じで進んでます、『バスカッシュ!』のホン読み。その後、柿原優子様、江夏由結様も加わりました。

 次は当然、

「キャラクターデザインは誰にお願いする?」

 と河森さんから訊かれました。それまでにロマンさんも板垣もキャラ原案みたいなモンは提出してはいましたが、河森さんからは

「線が少ないし、シンプルすぎる!」

 と却下されてました。「もうそろそろ本格的にキャラを……」という空気が委員会に漂ってきはじめた頃だったんです。

「せっかく面白い世界観だし、デザイナー何人か立ててもいいんじゃない?」

 と、河森さん。そこで俺が名前を出したのが

 吉松孝博さん、飯田史雄(SUEZEN)さん、そえたかずひろさん!

 でした。皆さん、板垣が中学・高校の時からバリバリに一枚看板な方たちです。
 さあ、どーなるんでしょう――ってトコで



(09.02.05)

 
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