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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第105回
キャラデ3人衆の話(1)

 『バスカッシュ!』のキャラデは、

吉松孝博さん、飯田史雄(SUEZEN)さん、そえたかずひろさん

 の御三方。呼んできたのは俺です。皆さん竜雄さん同様、自分が中学・高校の時から業界で活躍されてる大先輩にもかかわらず、一声かけたら快く引き受けてくれました。





 たぶん、誤解されてる方もいると思うので、今ハッキリ言っておきます。つまり、
単にネームバリューのある方×3=売り上げ! を狙ったのではない!

 という事を……です。この御時世――

「あのナントカ様がキャラデだから!」とか
「あのナントカ様が総作監だから!」とか
「あのナントカ様が作監で参加してるから!」とか
「あのナントカ様が原画で参加して……」とか
 そして
「あのナントカ様の監督作品だから!」とかも!

 そんな事くらいでDVDやBlu-rayの売り上げが倍増するなどとメーカーもスポンサーも思ってません。それどころか、その程度の話題性だけで企画が通るなどと思ってるクリエイターがどこかにいるとしたら、その人はよっぽどオメデタイ奴です。ましてや、自分の事を

「金がいくらでも集まるビッグクリエイターだ!」

 と勘違いしているアニメーターの方々、早く目を覚ましてください、お願いします(アニメ誌でアニメーターの特集するのは当たり前なんですから)。
 そう! 逆に言うとそーゆー勘違いをしていないクリエイターだからこそ、吉松さん、SUEZENさん、そえたさん――なんです!

「この作品は俺の画で保っている。俺の画に客がついてるんだから、机に何百カット溜めてもOK。俺にはスポンサーがついてるんだから!」

 というのではなく

「皆で気楽に描けるキャラ!
皆で楽しく作ろうよ『バスカッシュ!』」

 に共鳴してくださる、本当の意味で懐の大きなビッグクリエイターって事で誘ったんですよ。
 そして、その俺の狙いは間違いじゃなかった……という確信は日に日に深まっていると言っていいでしょう。だって、吉松さんのダンもSUEZENさんのソーイチもそえたさんのガンツ&ベルも、本当に自分たちスタッフだけでなく、観てくださる皆さんに不思議と安心感を与えてくれるキャラに仕上がってるんですから。



(09.02.12)

 
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