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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第140回
今やってる仕事
〜楽しいカッティング(中編)

 そーいえば、発表を忘れていた。今自分が作ってる作品のタイトルは、

『戦国BASARA』第13話!

 です。前もって断っておきますが、第13話は第1期シーズンの番外編とも言うべきTV未放映のOVA扱い(DVDシリーズで数えて第7巻)の作品で、不思議な事に

 この1本のみ自分が監督・絵コンテ

 となります。つまりTVシリーズの監督さんはノータッチで、最初から板垣が受けたオファーは、アニメーションプロデューサー・中武様より

「1本だけなんですが、監督やっていただきたいんです」

 だったわけで。要は設定の発注からコンテ・演出・カッティング・アフレコ・ダビングその他諸々、俺主導でやってよい――正しく「監督」だと言うんです。これはハッキリ言って

 メチャクチャ楽しい!!

 ここ数回の連載分で分かるとおり、だから今幸せなんです、自分。ちなみに

 第2期シーズンの監督さんは別の方となります

 で、ますます分かんない、なぜ自分がこの1本のみ監督・コンテなのか?

 うーむ……分からん!

 ……でもま、『Devil May Cry』以来、暫くぶりでCAPCOM・小林(裕幸)さんとのお仕事だし、これも、何かの縁って事で。

 ちなみに、自分が『戦国BASARA』#13やってる傍らで制作中の『君に届け』もいよいよ10月6日から放映開始しましたね。第1話の本放映をスタッフの方々と一緒に――と言うか、これまた1カットもやってない自分が制作部のTVの一番前の席で申し訳なく――観させていただいたんですが……

 よかったです! 本当っ!

 いや、自分が今までに観た「少女マンガのアニメ化」と呼ばれる中で、一番好感のもてる仕上がりでした。前もって原作1巻を読んでたんですが、原作のイメージどおりで面白かったです。自分にはマネできない落ち着いた演出、柴田さんをはじめ作画スタッフの丁寧な仕事。制作の人たちの誠実な回し、それら全てがフィルムに結実した感じでしょう。このムードを壊さないためにも自分はちょっと離れた位置から応援したいと思いました。


 というわけで、話をもとに戻すと、前回のカッティング話は『戦国BASARA』#13のカッティングだったわけです。ゆえに、自分が監督なので編集室にいたのも俺とI.G制作の川島氏と編集さんとその助手さんだけ。さあて、カッティング話の続きを繰り広げるか!

 と思ったトコで時間切れ。今日は別の作品の打ち合わせで神保町行ってきます。



(09.10.15)

 
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