『戦国BASARA』第13話の作業も大詰め。毎日毎日上がってくる原画をチェックしつつ、間もなく訪れるであろう虚脱感に対して何となく身構えている今日このごろ……。
なにせ『戦国BASARA』に関わってた(現在はまだかろうじて作業中ですが)3ヶ月は、とにかく充実してて
何でもっとはやく『戦国BASARA』に参加しなかったんだろう!?
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と思ってるくらい、今ではこの作品が大好きなんですから。「今度、1本だけ『戦国BASARA』を監督する事になった」とメールしたら、吉松さん、今石さん他いろんな人から
と返信されたものの、その時はまだTVシリーズも観てなかったし、原作ゲームも知らなかった俺……。いったい何が自分に向いてるのか分かりませんでした。ところが制作P・中武氏よりTVシリーズ第1話〜第12話まで観せてもらい、原作ゲームもプレイして、いよいよコンテをきっていくうちに徐々にノってきて
と思うようになり、最近となっては、終わるのが寂しく思えてならないんです。自分が今までやってきた作品の中では『Devil May Cry』と同類の、(キャラの)頭身が高いハード路線(?)ですね……あまりギャグのない。ここんとこ、(キャラの)頭身が低い元気なコメディ路線が続いてたせいもあって、今回は久しぶりに「カッコイイ」のを目指して作ってます。
こーゆージャンルの場合、自分が一番こだわるのはとにかく
そりゃ、『化物語』のようなもんでも、「要はポーズ」なのは変わりないのですが、特に『Devil May Cry』や『戦国BASARA』のようなカッコイイ男たちを描くのに、ポーズは全体に外せません。おそらく、自分とコンビを組んだ作監さんは、板垣の大ラフ修正の上にキャラ修正をのっけるのに苦労してると思います、毎回毎回……。たぶん、俺のポーズの基本はアメコミなんでしょう。
テレコムで友永(和秀)さんに徹底的に直しに直され、指導していただいた「カッコイイポーズ」がいまだに役に立ってるんです。友永さんの描くスーパーマンやバットマンは本当にカッコよかった! その他『サイバーシックス』などの影響も、俺、受けてるでしょう。今作品でも、ラフ原を10数カット描いたんですが、作画中何度も
となんとなくデジャブってました。こーゆーアクションは描いててなんのストレスもないんです、自分。ただただ楽しいだけ。で、その興奮状態で『戦国BASARA』の話をしてると、嫁(白石)はこう言います。
――で、今回も短くてゴメンナサイ。来週は『戦国BASARA』完成してますので……。