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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第144回
板垣的アニメを作るという事

 『戦国BASARA』第13話の監督が終わりました。V編・納品無事終了したというわけです。現在は『はなまる幼稚園』をやりながら、来春新番の脚本書いてます。もちろん、コンテ・演出(監督)も自分でやる予定。今現在は忙しく見えるでしょうが、来年の予定はまったく立ってません。ま、来年は業界全体で制作本数がかなり減るとの事なので、自分も次の職を考えた方がよい時期かもしれないけど、今年いっぱいは「作品が作れる」という喜びを味わいたいので、今回もハシャいでみます。
 『戦国BASARA』に限らず、俺は仕事と仕事の間を空けないようにしてます。て言うか、むしろ前後のスケジュールは必ず重ねます。それは、

 長いようで短い人生、休むのがもったいないくらい、アニメを作るのが楽しくて楽しくてしょうがないから

 なんですが、最近では単に楽しいとか、面白いからではなく、

 自分にとって「アニメを作る」……いや、アニメだけではなく「何かを作る」という事は「空気を吸う」のと同じなんだ!

 と思うようになりました。いや、子供の時からおそらくそうだったんでしょう。
 例えば小学校の頃の、ゴルフクラブ作りの話(第2回第3回)もそう。アニメーターの方たちには「画を描くのが飯より好き」というたぐいの人は多いと思いますが、俺の場合もっといーかげんで、作れるものならなんでもいいんです。だから、だーいぶ前にも書いたと思いますが、アニメに絶望したらCGや実写でもいいし、書道や陶芸でもOKなんです、ぶっちゃけ。

 ただ!



 5年後は分かりません。10年後、もしかしたら特撮ヒーローものなみに減ってるかもしれません、アニメ業界全体の生産本数が。でも、今は――



 たまに「この仕事は食うためにやっている」という言い方をすぐ「その作品に対して失礼な表現」と置き換える人がいますが、本気で作品作りをしてる人にとって、

 ものを作るという事はそれこそ飯を食うとか空気を吸うのと同じ

 なわけだから、自分は全然失礼な表現だと思いません。また、

 少しでもアニメが好きな人は、もっともっとアニメを観ましょう!

 でないと、来年以降どんどんアニメが減ってっちゃいますよ! アニメはまだまだ面白くなる可能性を秘めているジャンルです、絶対! もしかして、現在アニメから遠ざかってしまってる人、




(09.11.12)

 
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