先週のラストで今石監督に登場していただいた(俺が勝手に描いただけですが……)ので、今週と来週は『グレンラガン』について書(描)きたいと思います。
……『デビル メイ クライ』は監督が自分だけに下手な事書(描)けないのでもう少し後でおちついて書(描)きたいと思います。
で、『天元突破グレンラガン』です!! 自分は第6話のコンテ・演出と第7話のコンテのみ参加させていただきました(今のところ……)。第6話の話はまだ解禁されていないので、次回にまわして順番が逆になりますが、今回は第7話について……。
このコラムを書(描)いている本日(5月13日・日曜日)は第7話の放映日でした。その感激で鉛筆を走らせてるわけです。……いや、凄かった! 一言“よかった!”です。
そして何より――
と。
もともと7話は、6話にひきつづき自分で処理(演出)するつもりできってたコンテなんですが、『デビル……』の第1話とかぶってしまい、やむなく“コンテのみ”で離れる事になった申し訳ない話数なんです。
気マズそうに俺が謝りに行くと、今石監督怒りもせず、こう言ってくれました。
今石監督「まあ、自分の監督作を優先した方がいいよね〜」
板垣「……すみませんです〜」
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――てわけで、自分はマッドで『デビル』1話、ガイナで『グレン』6話の処理をやってる最中も7話の内容はあえて見ないようにしてました。
で! いきなりあの完成度ですよ! それはもう本当に悔しい〜! 普通“コンテのみ”の仕事って完成したフィルムを見ると、
「あれ?」
「何じゃこの作画!? 俺の方がマシじゃねぇ?」
「おおーい、ちょっとお〜!」
「………………………こんなハズじゃなかったのに」
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て事が多いのですが、この『グレン』第7話は、
でした。ホント、これ、演出降りただけでなく原画すら手伝えなかった事が口惜しくてたまらなかったです。
演出・中山勝一様。御本人自身が巧いアニメーターで『西の善き魔女』の監督。『この醜』の時初めてお会いしたのかな? 一緒に飲むとおもしろい方で……て言うか、“飲んでる様子”がおもしろい方です。――ありがとうございました!
キャラ作監・本村晃一様。GONZO『ガド』部屋で一緒でした。ですが、『ガド』の時も今回もあまり喋ってません。なのにこの7話と同時に『デビル』1話の原画も手伝ってくれました。――ありがとう、お疲れさまでした!
メカ作監・雨宮哲君。君は本当に素晴らしい! 皆、“素晴らしき・雨宮”君と呼んであげてください。メカ作監とラストのアクションシーン70カット!? いやあ、変態……いや、天才ですよ雨宮君は! ――ありがとう! 君の未来はかなり明るい!!
その他、すしお先生、久保田様、山口君、あと6話に続いて参加の渡辺君、西垣さん、長谷川さんら原画陣様も、ありがとうございました!
ま、“ありがとう”ってのはおこがましいですね。誰も俺のためにやったわけではないのですから。そんな事はわかってますが、コンテ・演出とアニメーターたちの関係はマンガ家先生とアシスタントの関係ではありません。スタッフ同士でお互いの技に“ありがとう”って言えるのがアニメ制作現場のよいところで、自分が好きなところでもあるので、あえて言います――スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
しかしながら、この7話……今石監督には大変迷惑をかけてしまいました。
なにせ、自分の上げた稿は――
奇しくもこれは『キャプテン翼』のオランダ戦の時と同じ。“5分オーバーで390カット”! こんなコンテ受け取ったら、監督は苦労しますよ。本当に悪かったです、ゴメンナサイ〜。なぜこんな事になってしまったのか? 理由は簡単――
からです。とにかくテンションが高くて盛りだくさん、“これに負けてはならぬ!”と頑張りすぎた結果の“5分オーバー”でした。あまりのハイ・テンションで描かれた自分のコンテは、
今石監督「板垣君、これ何描いてあるの?」
板垣「まぎれもない、“グレン”の足です!」
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そーとー見づらかったみたいです。