当然の事ですが――
“監督”って仕事をやっていると作品の事について取材やインタビューを受けるハメになり、正直、答えるの面倒くさくっても、
て顔をしなくてはならないのです。しかも、お宮で俊足な方や、高い畑の方、押して守る方などと違って、権威なんてまるでない俺が喋る内容は当たり前ですが関係各所のチェックは入るし、プロデューサー様から、
と言われて、話せなかった内容、削られた内容は星の数ほどあると言ってもよいでしょう。
さらに、アニメ制作は集団作業! マンガと違って(厳密に言うとマンガもかもしれませんが)、“まるで自分1人の作品”だとでもいうような無責任発言は許されません。例えば、自分じゃあとても太刀打ちできないくらい巨大な権力により、変更せざるを得なかった内容だったりとか、シリーズの大枠が決まった段階で自分に監督が下りてくる場合だってあるのです。
その時、不満を自らのブログやHP等で告白するのは明らかにマナー違反で、
何より、その制作現場の人たちのテンションが下がる!!
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事は確実でしょう。自分がブログやHPをたちあげたりしたくない理由はこういうマナー違反なクリエイター様たちをたまに見かけて“いやだなあ”と思う反面、“そういう場があったら、自分も書(描)いちゃうかも……?”とも思うからです(その他の理由は、「誰も俺のことなんて知りたがらないでしょう〜」が4割、「単に面倒くさい」が5割か)。
……で、そういう
を合言葉(誰との!?)に始めたのがこのコラムなんです。
しかし、今回はスタッフが本当に楽しく作った作品なのに正当なかたちで評価されないという残念な話……。全て完成(本当です!)していたにも関わらず、半分近くが回想シーンに差し替えられてしまっては、それこそ、現場のテンションは下がるというもの……。やはり理由はどうあれ、自分できったコンテでスタッフの方たちが損をするのは不本意なので、この場を借りて監督ではない板垣が説明できる事だけ書(描)くとします。
2007年5月6日(日)放送
『天元突破グレンラガン』第6話
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――について!
そもそもこのシリーズに誘われたのは、『この醜』終わってガイナ出て、ゴンゾで『砂ぼ』の副監督をやってた時。たしか、今石さん本人から電話でこう言われました。
「今度シリーズの監督をやんなきゃならないかもしんないんだよね〜。決まったら、“コンテ・演出”やんない?」
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この時はまだ、天元の突破でもなければガランガランとか、グラングランでもなく、まったくの別タイトルでした。それに対して、自分は――
と喜んで答えました(“今石さんのシリーズ”! いくら今石さんが鼻ホジって作っても面白くなるに決まってるでしょ!?)。
……ところが、その後企画のタイトルも二転三転してなかなか進行してないうちに、自分の方がゴンゾで『BLACK CAT』の監督をやる事になったので、とりあえず今度はこちらから今石さんに、
……で、『BLACK CAT』#19のコンテやってもらっちゃっただけでなくラフ原まで(OPの原画も……)描いてもらいました。
『BLACK CAT』が終わってすぐ、ガイナックスに戻り『グレンラガン(この時はまだ“天元突破”はついてなかったと思います)』#6のコンテ打ち! 自分が入った時はすでに『グレン』の制作は本格的。やや焦り気味の俺が今石監督から受けたオーダーは、
「シリーズ中、最も“バカ話”! 俺たち(今石・中島両氏でしょう……)の夢が詰まった話で、どれだけふざけてもOK!!(俺にはこう聞こえました)」
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――でした。こりゃあハリきらずにはいられません!! どの話数より目立ってやろうと頑張った結果……
けっして、“間に合わなかった”とか“『グレン』の制作状況がヤバい”とかじゃありません。『グレン』ファンの皆さん、西垣さんのエロい絵、柴田さんのエロい絵、DVD第3巻で観てください! ……そうそう、昨日(5月20日[日])は立川で……。