ただいま、非常にダルい腕で原稿（書）描いてます。なぜダルいかと言うと、ついさっきまでコンテ撮素材にシートをつけていたからです。昨日の数時間と今日まるまる１日で、約280カット分です（本日朝10時〜夜10時までで、200カットシートつけました……）。
　のっけから、アニメ業界の方々にとっては“毎度の事ながら不景気な話題”、そして業界人でない方々にとっては“まったくもってチンプンカンプンな話題”ですみません。


　とは、単純に言い替えるならば、


　……さらにわかりやすく言うと、


　です。
　ここで、業界人以外のアニメファンの方々に説明しましょう。
　皆さんが日々ご覧になっているアニメは結構な割合で、放送開始と同時に、スケジュールがガタつきます。ガタつくどころか、完全に崩壊してスタートする作品もあるわけです。そのため、毎週迫りくる音響スケジュール（アフレコ・ダビング）に絵が間に合わない話数が出てきます。そこで、我々演出家が絵コンテの拡大コピー（最近は拡大しない場合もありますが……。つまり、直接絵コンテを撮影したりするわけ）でタイムシートをつけて、いわば“音響様用のダミー・フィルム”を作らなければなりません。
　こうして福圓（美里）さんは“板垣の描いた雑なコンテ”の絵を見て、イヴやパティを演じるハメになります……（汗）。

連載コラム内短期連載！　板垣的・『Devil May Cry』情報　＃04


　――が、丸山様からのオーダーでした。
　ゲーム『Devil〜』ファンの皆様も今回のアニメ『Devil〜』には戸惑ってるのではないでしょうか？（自分も戸惑ってます……）
　で、先週放送された『Devil〜』第３話。脚本はCAPCOM様からのライター・森橋ビンゴ（ペンネームの由来は……内緒なんですかね？（笑））先生で、その内容は“ラブ・ストーリー”。
　コンテは、１、２話に引き続き、自分が担当しました。今までいろんな作品のコンテきってきて、ここまで純粋な（そしてベタな）ラブ・ストーリーは初めてだったので（……あ、『鉄人28号』＃15がかろうじてそうか？　まあ、いいか……）、照れて楽しかったです。
　ついでに言うと、全12本のシリーズ前半最後の自前コンテ（後半はラスト３本をきりました）。今回は“バラエティに富んだシリーズ”だから“コンテはいろんな人に振って……！”と思ったのですが、まわってる作品が多すぎてコンテマンをまわしてもらえず結局半分（全12本中６本）自分できるハメに……という理由にかこつけて、やっぱりコンテきるのが好きなんですよ、板垣は。
　なので、“シリーズ全体の世界観固め”のつもりできった１〜３話は自分の好みが全面に出てて、ダンテが若干可愛くなってしまった感じはあるかも……でした。


　――と言うわけで、


『Devil May Cry』＃04　Rolling Thunder
（脚本／森橋ビンゴ　コンテ・レイアウト監修／阿保孝雄　演出／川村賢一　作画監督／土橋昭人・水川弘理）

７月５日（木）23：00〜　WOWOWスクランブル枠にて放送！

……今回は“レディＶＳトリッシュのキャットファイト”!!