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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第50回
新年の挨拶
〜NDK2007(5)前編

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます!

 去年は恐ろしいほど多くの事をやり残したので、今年最初のコラムはそのやり残した事のうちもうひと頑張りすれば終われたシリーズを完結させて、スッキリしたいと思います。

NANDESUKAN2007(5)前編

 いやあ〜、アメリカっていいですね、おおらかで……人が。

 まず、前述(第45回)の“メタボリック・ダンテ”さんもそうでしたが、日本のようにいわゆる“卑屈なデブ”がいません。パンパンに太ったデブ夫婦がさらにデブるための燃料をモリモリ食ってて、とにかく楽しそうなんです。そして、幸せそう……。ただただ太るのがいいとは言えませんがアメリカ人のおおらかさって、食べたいものをガマンして得る身体的健康より、美味しいものを食べたいだけ食べて得る幸せという精神面の健康を重んじるところからきてるんだろうと思いました(そりゃほとんど本能的にですが……)。

 いいなあ〜、アメリカ人!

 あと、どの人も笑う事がまるで毎日の挨拶であるかのように本当によく笑います。日本人じゃイベントでの抽選会で自分の番号が“呼ばれない”たびに椅子から転げ落ちるほど笑うおじさんなんて、桂三枝以外ありえないでしょ?



 アメリカ人の通訳・ディヴィットさんの“日本語ダジャレ”も最高でした。
 そう、ある日の夜、みんなでドライブをしていた時、我々の車の前に急に飛び出してきた“鹿”に対して、ディヴィットさんの口からは“日本語のダジャレ”が飛び出しました。

鹿だけにしかたないですね〜。はははは!

 そして――

 「アライグマは名前どおり荒いクマですよ。はははは!

 とかも言ってました。最高っ! ディヴィットさん!!
 でも俺らが滞在中、この通訳のディヴィットさんには本当にお世話になったと言いますか、自分にとってはオアシスのような方でした! 何せ、イベントの控え室に行っても、話せるアメリカ人はディヴィットさんだけなんですから……。

以下は控え室での会話。
板垣「ダジャレはどこでおぼえるわけ?」
ディヴィット「そ〜ですね〜(口ぐせ)。僕以前日本に2年間いてですね〜。その時“猫がねころぶ”などという基本的なところから勉強しましたね〜」
板垣「そー」(“猫がねころぶ”が基本なんだ〜)
ディヴィット「そ〜ですね〜。日本にいた時は週末よく秋葉原に行ってましたあ〜。ふふふふ……」
板垣「へー」(秋葉系か〜)
ディヴィット「そ〜ですね〜。あと……(と言ってメモ帳に“憂鬱”と“薔薇”と書く)」
板垣「おわっ! “ゆううつ”、“バラ”!? 俺でもソラで書けるかどうか怪しいのに!」
ディヴィット「“日本人に憂鬱と薔薇と書いてみせると感心される”と聞いておぼえたんですよ、ふふふふ〜」

 ……いや〜、また会いたいなあ〜。
 このコラム読んだら、南さんを通じてでも連絡ください、ディヴィットさん! 一緒に秋葉――

 ……ぎゃ、打ち合わせ行かなきゃっ!

 時間切れ! 次回、NDK2007(5)後編(最終回)に



(08.01.10)

 
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